(双葉文庫 2020年1月刊行 610円+税)
遙か難波宮の時代より、大坂の町を守ってきた闇の一族〈在天別流〉。その長の妹にして男装の美剣士、東儀左近は南河内を目指していた。庄屋の家で見つかった名刀「小竜景光」が四天王寺に預けられることになり、その護衛を依頼されたのだ。だが、庄屋は孫娘とともに惨殺され、刀は無くなっていた。名刀を奪うためなら殺しもいとわぬ非道の賊〈猿一味〉を左近は追う。すると、伊達家から消失した名物「鶴丸国永」の行方も知れ・・・。
圧巻のラスト、シリーズ史上最高の快刀乱麻がここに!