(双葉文庫 2008年12月刊行 648円)

蘭学塾・思々斎塾で勉学の日々を送っていた緒方章(後の洪庵)は、師匠の依頼により禁制の蘭学書を購入するため、禁書売りとの取引きを始めた。ところが、その男が殺され、困惑する章の前に、大坂の町を陰で支え守り続けてきた〈在天〉の一族で左近と名乗る男装の娘が現れる。若き日の洪庵と左近が大坂の町で起こる難事件に挑む。
シリーズ文庫化第一弾。
NHK土曜時代劇「浪花の華~緒方洪庵事件帳~」原作。