(徳間文庫 2008年8月刊行 571円)

親のいない三姉妹のお香、お涼、お美和は寺子屋を開いている。貧しい子供や、昼間は仕事で忙しい大人のために夜学の一文稽古を行っている。昼間の稽古と違って事情も年齢もばらばらな者が集まるぶん、一文稽古は何かと苦労も多い。そんなある日、大工の倅だけれど学者になる夢を追いかけるため、熱心に通っていた達次が姿を見せなくなり・・・。