(双葉文庫 2007年10月刊行 629円)

旗本・津田帯刀の娘で銀杏屋敷に住む志希に縁談が持ち上がった。相手は四十一歳の京の身分ある公家で、志希を描いた錦絵を見て、気に入ったらしい。妾腹で目の悪い娘が公家に縁づけるとあって、帯刀は乗り気だったが、銀杏屋敷の住人たちは喜びよりも淋しさと不安に落ち込む。

書き下ろし時代小説、シリーズ第三弾!