(鳥影社 2002年9月刊行 1800円)

前作『禁書売り』続編。
思々斎塾で学問の日々を送る緒方章(後の洪庵)は、北前船の隠し荷をめぐる争いに巻き込まれる。船頭に連れられて大坂にやってきた少女。その身に隠された秘密とは……?
表題作「北前船始末」ほか、緒方章と、男装の美女・左近のコンビが事件に挑む、連作四話。