(双葉文庫 2018年8月刊行 630円+税)
左近は大坂の町中で出会った天宮一馬という浪人から「8年前に会った左近という男を捜している」と告げられる。自分と同じ名前に、大坂の闇の守護者〈在天別流〉のものだと思うが、若い左近には分からず動揺する。その頃、商家の娘が拐かされる事件が続いていた。探索を任された左近の前に再び現れたのは一馬。京都所司代水野忠邦の旧臣だという一馬は過去にどんな因縁を抱えているのか。ともに探索する若狭が姿を消し、左近は絶体絶命の窮地に。悪侍どもの奸計に一歩も引かず、美しく闘う大活躍。復刻第2弾!