(幻冬舎 2010年6月刊行 648円)

十一屋は大坂の大店質屋だが、主人の五郎兵衛(間重富)は、公儀天文方御用をつとめる天文学者でもある。重富の弟子として十一屋で天文学の研究に邁進する青年学者・宗介のもとに、「遊郭の奥座敷で蘭方の妙な星占いをする女を調べて欲しい」と同心が訪ねてきた。宗介が店の用心棒・小次郎と調査を始めると、件の占い師の簪で喉を刺された女郎が、死体で発見される。二人は真相に迫るが、背後に巨悪の陰謀が浮かび上がった。

大坂の町を若き蘭学者&用心棒コンビが駆ける!
新シリーズ開始!