(ポプラ社 2010年1月刊行 540円)

大坂夏の陣から八年。復興に沸く町に、軍師真田幸村の嫡男・大助を伴い、天下人太閤秀吉の血を引く娘・茜が還ってきた。ともに身代わりを立て戦火を生きのびた弟を捜すために。
豊臣家の隠し財宝と、その秘密を握るとされる生き残りの姫君をめぐり、異なる思惑と野望を秘めた新興商人や幕府の残党狩りの連中が、一斉に動きだす。
過渡期の町・浪華を舞台にした、胸躍る、新感覚青春時代小説。

女優・栗山千明さん、推薦!
「刀を振るい戦う男の陰には、心で戦う女がいる――。
使命を果たすため強く生きてきた茜のかっこよさと、時に見せる弱さ。
このギャップが茜の切なさを強調します。続きが気になります!」