第二話「想いびと」は、原作では「神道者の娘」(「北前船始末」所収)。
耕介さんの恋物語。

 

耕介さんの泣き顔に、もらい泣きしそうでした。おあきちゃんの表情も切ない。

小石のまじないを知ったときの、天游先生一家の三者三様の動揺が印象的。とても好きなシーンです。ちなみに、あれは、ドラマでは出てきませんでしたが、住吉大社のおまじない。

 

ドラマではおおざっぱに「神職」となっていますが、小説のほうでは「神道者」で、神職を仕切る公家吉田家の大坂用所(最後に左近が立ち回りをしていた場所)のことなどもアレコレ書きました。でも、30分枠のドラマでは入りきらないので、説明はすっぱりカット。小説とドラマは別のものですし、歴史事項はもちろん、キャラクターもストーリー展開も、違いを数え上げていったらきりがないので、今後も(なるべく)そういうことはしないようにします。

 

ドラマとしてとても良い作品にしていただいて、私はすごく気に入っているので、無粋なことはしちゃいけませんね。ドラマで、「これどういうことなの?」と気になられた方は、原作を読んでいただけると嬉しいです。

昨日もUPしましたが、初めに出てきた舞は「太平楽」。篝火の中で、とても幻想的でした。

左近が舞っていた舞は「蘇利古」。雑面という面をつけて舞います。12月半ばの夜の野外ロケで、栗山さんは巨大扇風機の風に吹かれて、何度も何度も、「面がめくれる」シーンを撮影。ほんっとに寒かったと思います。舞も、当日早くから四天王寺入りされて、ずっと練習されていたそうです。本当にお疲れ様でした……とても美しい舞姿でした!

在天の面々が舞台裏で舞楽装束で集まる場面では、若狭も「蘇利古」の装束姿。迫力あります。さらに、特に役名はないのですが在天幹部として、あの天下の斬られ役スター福本清三さんがご出演。渋かった……!

弓月王が着ていた装束は、もちろんのこと、「蘭陵王」。このドラマに弓月の出番があるだけでも嬉しかったのに、まさか蘭陵王姿まで披露していただけるとは。幸せでした。

左近の立ち回り。刀を抜かない立ち回りは予想外でしたが、栗山さん、キマってます。1話よりさらにパワーアップして素敵です。

……と思っていたら、3話の予告で、さらにカッコイイ映像が出てきて、テンションがあがりました。次週はいよいよ〈在天別流〉の登場。ぜひぜひ、ご覧下さいませ!

……あと、第一話感想で、「個人的ベスト場面」と書いたときには、毎週それを選ぼうかと思っていたのですが。
やっぱりできそうにないので、やめます。

ベスト場面認定したい場面、ありすぎるのです。第一話でも、実は、同点一位は「高麗屋で左近と若狭が目配せするシーン」だったのですが、第一話はまず主役が一番じゃないとね、と思って書かなかったのです。

二話ではさらに同点一位ばっかりなので、早々に挫折しました。

なんといっても、今回のMVPは耕介さん。幸せいっぱいな恋人どうしの姿も、苦悩する姿も、泣き顔も、最後の悲しみを押し殺して気丈に振る舞う姿も、どれをとっても良かった。おあきちゃんもいろんな表情を見せてくれたし、舞楽シーン全般も忘れちゃいけない。のろけを聞かされている章の絶妙な表情に、正体が透けて見え始めた赤穂屋さん。ええ味出してる同心&手先コンビ。……一つずつ数えていったらキリがないのですよ……(^_^;)

あ、これは、書いておきたい。
オープニングの浪花百景。どうやら週替わりのようですね。第二話は、「四天王寺」や「生国魂神社」。毎週、どこが取り上げられるのか、楽しみです。

(記事中の写真はkuronecoさんの撮影です)。