四天王寺に特設舞台を設け、篝火のなかで行われた「浪花の華」第二話「想いびと」の雅楽シーン。
午後三時頃。現場に着いたときには、こんな感じでした。
まずは雅亮会の方々が到着。舞台や楽器のセッティングの打ち合わせ中。
ドラマ企画が進む中で、「四天王寺で舞楽ロケをやる」と聞いたときは、本当に驚きました。
脚本を見せてもらい、左近が実際に舞台の上で舞うシーンがあると知ったとき、「これは無理ですよ。当時の雅楽は史実の上では女人禁制ですし、雅亮会さんが認めないのでは?」と私は言ったのです。
でも、「すでに了解とってます」とのことで、しかも、「ロケは天王寺でやります」と。
「本当に了解してくださったんですか」と、かなり驚いた記憶があります。ともかく私には予想外の展開で、同時に、本当に幸せなことでした。
時代劇ロケといったら、「江戸城」の正体が「姫路城」であったり、「天満天神」の正体が「上賀茂神社」であったりするのは当たり前。
なのに、〈在天別流〉のロケが、(ドラマでは「龍天王寺」なのに)ホンモノの四天王寺で、ホンモノの天王寺舞楽で行われるなんて!!
本当に本当に本当に、四天王寺さんと雅亮会さんには感謝しています。もちろん、それを可能にしてくださったNHKさんにも。
打ち合わせ終了後、舞人、管方さんともに装束に着替えを。
待機中の楽器たち。
日が落ちました。
いよいよ撮影の開始です。
寒いので、テスト中はエキストラさんも、上着など着てらっしゃいます。
篝火も、いよいよ点火。
太平楽。
雅亮会さんでも、夜の篝火のなかで舞うことは滅多にないそうで、「貴重な映像になるやろねえ」とのこと。
空には満月。
12月半ばの大阪。
夢のような一夜でした。
(写真は2,3枚目以外、いつも通り、お友達kuronecoさんの作品です。上のメニューバーから「江戸時代の大坂」をクリックしていただき、「史跡巡り・四天王寺」のコーナーを見ていただくと、同じくkuronecoさんに撮影してもらった、普段の四天王寺の写真があります。ぜひ、あわせてご覧下さい!)。