徳間文庫の「寺子屋若草物語」シリーズ2冊目、「闇に灯る」。
見本が届きました。
週明けには、店頭にも並ぶかと思います。
大坂天満で寺子屋を営む、三姉妹のお話。
昼間は奉公や親の手伝いなどをしなければならない、事情を抱え、生活にゆとりのない子供たち。そんな子供たちが夜に通う、「一文稽古」。江戸時代の大坂で行われていた、夜学の寺子屋です。
その「一文稽古」に集まる寺子と、子供たちを愛する三春屋三姉妹お香、お涼、お美和の物語。
三春屋の向かいの合薬屋にわけありの少年・草太が奉公をはじめ、夜の「一文稽古」にも入門してきます。また、三春屋の裏長屋に住む浪人・佐竹佐十郎の元には、仇討ちの助太刀を頼む武家娘があらわれて……。
適塾や思々斎塾といった蘭学塾と同様に、町人を広く集めて高等教育を行っていた「大坂学校」こと学問所「懐徳堂」と、そこに通う人びとも登場。
「緒方洪庵」シリーズを見て(読んで)、大坂の町人世界に興味を持ってくださった方。ぜひぜひお手にとってみてください。