新刊、発売になりました。
まだ店頭に出ているのを自分で確認はしていないんですが、ネット書店ではすでに「在庫あり」になっています。
久しぶりの大坂ものです。
寺子屋を営む三姉妹の物語。
大坂市中のなかでも北のほう、天満が舞台です。
天満といえば、天神祭が全国的に有名。
あと、日本でいちばん長い商店街、「天神橋筋商店街」のあるところ。
最近では、NHKの朝ドラ「ちりとてちん」の舞台として有名になった、落語の寄席「天満天神繁昌亭」も人気です。
三姉妹の営む「三春屋」は、昼は子供たちに読み書き算盤を教えていますが、夜も特別に授業があります。
通称「一文稽古」。
昼間は働いていて勉強できない子供や大人のための、特別授業です。
仕事も年齢も性別もばらばらな「寺子」たちが、一文の授業料を手のひらに握りしめ、「三春屋」にやってきます。
お香、お涼、お美和の三姉妹と、「寺子」たちの物語を、どうぞお楽しみ下さい!
この小説を書くため、去年の秋ごろ、何度も天満を歩きました。
大坂で歴史学徒をやっていたころのお友達が付き合ってくれました。
天神さんに一緒におまいりしてくれたIちゃん、八軒家浜を見下ろしながら一緒にケーキ食べたTちゃん、ありがとう!
……歩き回ったときの写真、携帯で撮っておけば、ここに簡単にUPできたのになあ、とちょっと残念です。