旅行、二日目です。
前日のうちにデリーからアグラに移動し、いよいよツアー前半の目玉、タージ・マハル観光です。大理石で作られた、世界でもっとも美しい墓地。インドを代表する名所。
これが、ある意味、ホントに最大の目玉になりました……ネタ的な意味で。
私たちが見たタージ・マハル……これです。
もうね。なーんにも見えない。
何十年に一度というレベルの異常気象だったようで、寒いわ濃霧は発生するわ。
塔なんか、真下に行っても下半分しか見えない。
ガイド歴23年の現地ガイドさんが、過去に二回しか経験していないという「見えないタージ・マハル」。
内部は見られたのですが、やっぱり、あの有名な外観を見たかった……。
添乗員さんが、お詫びのしるし(旅行会社さんや彼女のせいじゃないんですが)に、濃霧の前で集合写真を撮り、背景に美しいタージ・マハルを合成して配ってくださったんですが、これがまたネタとして最高というか、なんというか……まあ印象的でした(笑)。
気を取り直し、次に向かったのは、アグラ城。16世紀にムガール帝国皇帝アクバルによって築かれた城です。
城門。まだ霧の中。でも、少しはマシになりました。
外壁の細工が見事です。
建物内部の大理石細工が、一つ一つ本当に素晴らしい(これはタージ・マハル内部も同様でした。あちらはお墓なので、写真は撮れないのです)。
このアグラ城のすばらしさに、タージ・マハル見られなかったショックはすっかり消え、テンションあがりまくりでした。いいよねー、城。皇帝がこれでもかと力を注いで建てた城。そういうの、大好き。これが見られたら、タージ・マハルはまた次の機会ってことでいいや。
そういえば、アグラのホテルは、シャワーから出るお湯が茶色でした。バスタブに溜めてみて、唖然。これで洗ったら、余計に汚れるのでは……。まあ、洗いましたけど。
歯磨きやうがいは、当然、ミネラルウォーターを使います。
あと、気になるトイレ事情ですが。全般的に、「思ってたより、よかった」というのが、感想です。私が海外で味わった、もっともひどいトイレ事情は、シルクロード方面に行ったときの、「砂漠で勝手に青空トイレ」「あっても戸がないし、そもそも下に穴が空いてるだけで溜まりっぱなし。くみ取り式ですらない」というもの。それにくらべたら、インドの観光地は、したあとに必ず水で洗う、という習慣があるからか、基本的に水洗なんです。戸も必ずあった。結構、ほっとしました。
ただ、困ったのが、チップ。基本的に、観光地のトイレに入るには、小銭のチップが必要なんです。二人で10ルピー(20円)くらい。でも、この10ルピー札が、トイレに行きたいときに、うまく手元になかったりもする。ツアーなので、そのときに10ルピー札を持っているひとどうし、互いに融通しあって、やりくりしました。