新刊です!
タイトルは、「未来記の番人」。
PHP文芸文庫さんから、年明け十日頃に発売になります。
表紙、かっこよくて、すごく気に入ってます!
初めて見たとき、中央に陣取ってる主役の迫力にしびれました。
寛永十六年、大坂。
聖徳太子の遺した予言の書『太子未来記』をめぐって、公儀隠密、豪商泉屋、古刹四天王寺、『未来記』の謎を知る異能者、そして、『未来記』奪取の密命をおびた忍び……入り乱れての戦いが始まる!
……という話です。
タイトルにある「未来記」は、太子の死後、存在が語り伝えられてきた、実態不詳の予言書です。どこにあるのか、どういうものなのか、はっきりとしたことは判らない。
その予言書を、力尽くでも手に入れようとする者がいたとしたら……?
物語は、そこから始まります。
使命のために戦う若者がいて、仲間がいて、友情があって、裏切りがあって、恋もして、この世には古より伝えられた謎と隠された歴史が在る。そういう話を書きたかったのです。そういうのを、この時期の大坂でしか起こりえない事件のなかで書きたかった。
豪商もあれこれ書いてきましたが、今回は満を持して、泉屋の登場です。住友です。豪商好きです。愛を込めました。……って書いて思いだした。甲次郎シリーズの初巻も泉屋だった。再登場です。甲次郎のは幕末ですけども、今回は、創業期です。
二年ぶりの新刊、どうぞ、よろしくお願いいたします!