久しぶりに松竹座に行ってきました!
松竹新喜劇70周年記念公演.!
「蘭」で通った、なつかしの松竹座です(一週間くらい前のことです。のんびりブログですみません)。

藤山扇治郎さん、渋谷天笑さんがメインキャストでご登場の「人生双六」と、時代物の「八人の幽霊」。
人生初の松竹新喜劇でして、おもしろかった!

以下、ネタバレあります。……って、観に行った日が千穐楽だったのですけど。

「人生双六」のほんわかとしたあたたかさが心にしみました。初めてなもので、なんだかこう、舞台の雰囲気とかもわからなくて、このままほんわかと終わらずにどんでん返しがあるんじゃないか、何か起きるんじゃないか、等々どきどきしながら見ていたんですが、最後まで、世の中あったかいな、っていう話でほっとしました。

たとえば、歌舞伎なんかだと、こう思われていた人物が実はああでこうでそこに過去の因縁が……みたいな展開が多いと思うんですね。で、私の頭のなかもそういう方向で回転するようになっているので、「○○さんはとっても立派な方」とみんなに褒め称えられている人物が登場すると、「あー、これ実は○○さんじゃないって話になるんだ」「○○さん裏があるんだ」とか思ってしまうんですが、ホントにいいひとだった○○さん。ホントにみんなあったかかったので、ほわほわした気持ちになりまして、気持ちもあったかくなりました。

人情喜劇ってこんな感じなのかなあ。それとも、この話が特にそういう演目なんだろうか。幽霊の時代物のほうも、途中少しドキドキしましたが(怖がりなので)、最後はからっと明るく楽しく終わる感じ。

見終わったあと、連れとあれこれ感想を語りあい、「なんだかO・ヘンリーぽかったね」としゃべっていたら、実は本当にそちらが元ネタだったと扇治郎さんのツイッターで教えられて驚きました。そっかー。昔読んだのが、頭のどこかに残ってたのかも。

楽しいひとときでした。また見たいなあ。

「蘭」のあと、「今後はいろいろお芝居を観たい」と思い、実はちょこちょこと見に行ってました。これ以前にも。

ただ、感想書くのがむずかしくて。
というのも、今回もそうでしたけど、これまで知らなかったジャンルのお芝居を観るの、むずかしいです。物語の世界観に入る前に、ジャンルの文法みたいなのを理解しないといけないような。いわゆる、お約束展開というのが、まったく読めないので、おろおろします。

夏の間に、錦織さん演出の「GRIEF7」と、荒木宏文さん主演の「明治東京恋伽」を見に行きまして。どちらもすごく面白かったし楽しかったし、一言でいえば、「かっこよかった!」んですが。

「G7」のほうは、錦織さんの演出見てみたい~って行ったわりに、始まってすぐ、歌とダンスがガッツリ入るんだーと驚いている間に、気持ちがストーリーに持っていかれてしまって、こういう閉鎖空間モノ好きだなあ、ダンスかっこいいなあ、なんて思って楽しんで、終わったあとになって、あー演出に注目してみるってどうしていいのかわからなかった、私にはまだその境地は無理なんだ、という気になってしまったのが、演目が楽しかったのとは別にちょっとショックでして、どういう感想を書いたらいいものかと。かっこよかったんですが。演出家お目当てで行きました~っていうのに、感想が「かっこよかった」はどうなんだろうかと。いや、それでいいじゃないかとも思うのですが。

「明治~」のほうは、「かっこいい」ばっかりで申し訳ないんですが、でも、「イケメンがたくさん出てきて全員かっこいいってなんなんだろう、みんな均等に見せ場あってかっこいいぞ。あ、でも私は荒木さん目当てだからやっぱり森鴎外がいちばんいいと思うけど!」みたいな感じで、とにかくこの「均等にかっこいい」感じがむずかしい。ここが主役、こっちは脇役、というのが思うほどない。あるんだけど、私が思っていたほどには、ない。確かにアニメとかでも昔に比べて、キャラに凸凹性が少なくて、「みんな均等にかっこいい」なかで「私の好みはここ!」と見る側の好みで選ぶような作りが多いですが、お芝居もそういう楽しみ方をするジャンルなのかなと思ったり。そして、みんな次々に客席に降りてくるのでびっくりしました。なんかこう、がっつり振り返っていいものかどうか妙にためらってしまったり。「蘭」では一階前方からめちゃくちゃ振り返って二階席見てたんですけど、慣れない場所だと、そういうの周りはしてるのかなあとか妙に気になって。2.5次元の劇場と松竹座では鑑賞ルールが違うというのは「蘭」のときも話題になっていましたし……。

と、いうように。
同じ「蘭」関係の舞台といっても、なんだかいろいろで、正直、自分の見方があってるのかどうかわからなくてですね。感想を書くのをためらっておりました。

松竹新喜劇観て、ちょっとふっきれました。
楽しければいいじゃないか、と。
あと、なんていったって「蘭」がきっかけなんだから、そのときに好きになった方々が出番多かったらうれしいなあ、で、別にいいじゃないか!「人生双六」の最後のシーンの二人のやりとりとか、森鴎外のダンスとか、すごく好き!

次のチケットもすでに手元にあるんで、今後もオロオロと楽しみたいと思います。

……というようなことが、夏の半分は夏バテでひきこもっていた自分にとって、思い出に残るできごとだったので、明日掲載予定の地元紙エッセイ第二弾にも書いてしまいました。そして、それではまだ気持ちがおさまらないので、ここにも書くという。

最後にお知らせです。九月には、新刊出ます。
「緒崎さん家の妖怪事件簿」4、最終巻です!
また改めてお知らせ書きますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。

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