あっという間に、二月も後半ですね。
あの寒波で、懐かしい福井の町が大変なことになっているのをニュースなどで見て、心が痛みました。雪の大変さを、福井に住むまでは本当に知らなくて、初めて1メートル近い雪を経験したときのショックは、何年たっても忘れられません。福井の町が、一日も早く、普段通りの暮らしを取り戻せますように、お祈りしております。

さて、私はといえば、なんだか、ばたばたと暮らしています。年明けから、出かけることが増えたのと寒さとで、体調を崩し気味だったのですが、このところ、少し落ち着いてきました。

「洪庵」シリーズ新装版ゲラのチェックをしていたら、ドラマの時に出した文庫版に、それなりに誤字が見つかって、落ち込みました。なんで気づかなかったのか……。新装版が出せて、本当によかったです。
店頭にならぶのは、もう少し先になりますので、舞台情報から興味を持ってくださった方は、あとちょっとお待ちいただければと!

たぶん、この新装版と、新作の単行本が、同じころに書店に出ると思います。

……私がいま、二つの作品を続けて読むと、「あー、17年の間に文体も変わったな」と思うのですが、書いた本人でなければ、似たようなものなのかなとも。いや、やっぱり、さすがに違うか。

そして、洪庵シリーズを読み返すと、どうしても、自分の大学院生時代を思い出します。長々と大学院に在籍しながら小説を書き、院生の友達も多く、夫も同じように長々と大学院にいたひとで、私のまわりでは、青春時代は学問と切り離せないもので。だから、学問をする若者の話が書きたくて仕方なかった。そうやって洪庵シリーズは生まれたのだなと、改めて思います。

一方で、新作のほうはといえば、超能力者が出てくる「未来記の番人」や、現代女子中学生一人称の「緒崎さん」シリーズの存在があってこそ書けたものだろうなと思います(「緒崎さん」よりは先に書いていますが、最終形態になるまでの間に順番いれかわってますので、影響はあっただろうなと)。同じように江戸時代の大坂が舞台で、たぶん、根底にあるものは同じなんですが。

今は、次に書く小説の調べ物をしています。楽しい。新しい論文探してるときのわくわく感は、格別です。

舞台の企画も、着々と進んでいます。今、出回っているチラシは、役者さんのプロフィール画像のものですが、じきに、舞台装束写真つきのが出ます。カッコいいです! 実は、一部、先に見せてもらってたんですけども、「コレ絶対、誰にも見せないんで持って帰らせてください」とお願いしたんですが拒否されまして(当たり前か。すみません)、チラシが出るのを楽しみにしておりました。そのチラシくらいから、あらすじも掲載されるかと思います。大阪公演、東京公演ともに、役者さんのアフタートーク付きの回もあるようです。なんか、すごい!

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