先月のことになりますが。
福岡日帰り旅行にいってきました。
目的は福岡市立博物館。期間限定公開の、国宝「へし切長谷部」です。
一振りの刀のためだけに福岡日帰りは、さすがに悩んだのですが、でも、今しかないと。来年でも「へし切長谷部」はたぶん見られるけど、でも、見たい見たいと思う気持ちが募っているタイミングで見られるのは、きっと今だけ。その感動を逃したくなくて、行ってきました(ちなみに、一緒に公開されている槍の「日本号」も有名ですが、去年の秋に見たことあるんです。なので、今回のメインは長谷部のほうでした)。

今の私が「へし切長谷部」に思い入れているのは、もちろん、ゲーム「刀剣乱舞」の影響で。ということは、私のイメージする「へし切り長谷部」は、ゲームに出てくる「主命とあらばなんでもこなす」、あの長谷部に影響されています。

で、実物の、ゲームキャラじゃない、刀の「へし切長谷部」なんですが。刃文が皆焼(ひたつら)なんですね。刃のほうだけじゃなくて、鎬のあたりにも「焼き」が入っている、ちょっと変わった刃文。そのことを私は、ゲームを始めたあとに知ったわけなんですが、なんか、びっくりしました。キャラクターの長谷部からイメージする刀は、皆焼じゃなかった。そういう、派手で華やかでイレギュラーな感じのする刃文じゃなかったんです、私のなかでは。じゃ、どんな刃文だったら「あー長谷部ぽい」と思ったかっていうと、よくわからないんですが、少なくとも皆焼じゃなかった。

なので、その知識を得たときから、「皆焼のへし切長谷部って、どんな感じだろう」と、気になって気になって。なんだか妙な方向に気になりすぎて、「次の公開は必ず見に行く」と決めてからは、あえて写真は見ないようにしていました。まあ有名な刀だから、あちこちで目に入ってはしまうんですが、でも、初めてじっくりと見るのは実物でありたかった。

綺麗でした、実物の、皆焼のへし切長谷部。大鋒で、存在が派手というか、主張激しそうというか。平日に行ったので、ゆっくり見られまして。列は短いので、何度も並び直して、何度も見ました。
撮影OKの展示だったので、下手なりに、写真にも残してきました。
「へし切長谷部」と「日本号」。黒田家の宝物です。

……なんか、もうね、刀匠長谷部国重を知っている方には笑われそうなことを書いてますが(皆焼の名手なんですよねえ、この方が。だから、ホント、笑われそうな話なんですよ、コレ)、でも、そういうふうに刀を見るのも、また楽しいです。実は年明け、熱田神宮にも行って、次郎太刀さんも見てきたんですが(こちらも、太郎太刀さんは去年見たことがあったんですけども)、あーゲームキャラの次郎さんがあんな感じなのも判るなあ、という派手な刃文でした。

今年は春に足利行きますしね。一振りの刀のために。もうね。今からドキドキしてます。百振り以上いる仮想現実のうちの刀のなかで(一つの刀を複数抱えてますんで、この数になります。溶かせないんだ、レア刀…)、最初の子の実物が見られるなんて。同じ頃に、というか、今もですが、東京では明石国行がまた展示されているので、しつこく、また見に行きたいとも思っています。他の刀展もあれこれあるし。そういえば、春に福井でやるのも気になってます。福井に、行くんです、たぶん。懐かしいなあ。やっとね。また、福井に行こうかなという、気持ちになっています。刀だけ見に行くわけじゃないですけど。また、おいおいと、仕事のことも、お知らせしますね!

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