近所の梅。咲き始めました。
一月終わりあたりから、パソコンがしょっちゅうフリーズするようになってしまい、運良く(?)、執筆より調べ物重視の期間でもあったので、なんとなくパソコンから離れがちでした。離れていたからって調子がよくなるわけでもないと思うんですが、休養したせいか、ちょっとはよくなったような気がします……気のせいだろうか。
その間、大学生のみなさんとお話しする仕事させていただいたり、図書館かけまわったり、テーマパーク行ったり、歌舞伎見に行ったり、しておりました。珍しくバタバタと出歩いていたので、一つずつ詳しく書きたい……ですが、そもそも正月のネパール旅行の話すら、書きたいと思いつつ書いてないんだった……。
新刊の感想、いろいろといただいていて、嬉しいです。ありがとうございます。
『未来記』って本当にあるんですか、と訊かれることが多いです。『未来記』について書かれた文献は古来より数多くありますが、実態は不明でして、内容も形態もさまざま。
たとえば、藤原定家の日記『明月記』には、瑪瑙石に刻まれた碑文に「空より、み(※けものへんに「彌」の漢字)猴、狗、人類を喰らふべし」などと恐ろしげなことまで書かれたもの、として記されています。同じく13世紀初頭に編まれた「古事談」にも、石に刻まれた『未来記』が太子廟の近くから発掘され、天王寺の僧侶が検分した話が出てきます。天王寺が関わっていた、秘蔵していた、という話はいろいろな形で伝えられていますが、詳細は不明です。