映画「るろうに剣心 伝説の最期編」見てきました。
以下、（ものすごく偏った）ネタバレ感想です。
全体として、楽しんだし、剣心はかっこよかったし、アクションはすばらしかったんだけど、これだけは言いたい。
………蒼紫さまがなんとも……。
役者さんは良いので、もうちょっと、ストーリー上、意味のあるポジションが欲しかった（私、原作での一押しは蒼紫でして）。アクションかっこいいんだけど、いかんせん、「なんでお前、そこにいんの」「いったい何がしたいの」感がぬぐえない。「京都大火編」がすでにそうだったんで、今回でなんとか巻き返しを願っていたんだけど、ムリだったか……。
さらにさらに、蒼紫さまと操ちゃんペアは、過酷な使命を背負って生きてきたクールな男が明るく一途な少女に感じるやすらぎ、みたいなとこが私は好きなんだけども。「あーなんでこんなバカに惚れちゃったんだろ私。でも惚れたもんだから仕方ないか……」的な眼差しでかつてお頭だった男を見つめる操ちゃんはちょっと違う（葵屋での操ちゃんはそういう感じだった。それはそれで良いシーンだったけど、私が好きだった操ちゃんではない）。でもまあ、ラスト、二人寄り添ってたシーンはなんか安心感あって、よかったかな……。
アクションは今回も見応え充分。せっかくだから、もうちょっとたっぷり、十本刀それぞれ見せ場作るくらい、やってほしかったよー。十本刀が雑魚過ぎたよー。宗次郎もったいないよー。
やっぱり原作好きのスタンスから離れられないと、原作から内容が離れていくほどに、「いやいいんだけどさ、でもさ」ともやもやする気持ちは大きくなっちゃって残念。あと、期待値大きくなりすぎたのもあったかも。第一作は、「マンガの実写化なんかたいていハズレだし」と思って行ったしなあ。切り離して、佐藤健剣心の（そして伊勢谷友介蒼紫の）お話として見られればよかったんだと思うけど、私にはちょっと難しかった。江口洋介斉藤は初めから最後までかっこよかった。福山雅治師匠は、正直、出番、長すぎた。もう少し削って十本刀にまわしてほしかったよー（十本刀対師匠戦も見たかったしさ……）。藤原竜也志々雄は期待以上にすさまじかった。由美とのシーンもよかったな。
ともあれ、懐かしい作品を改めて楽しむきっかけになったし、日本刀アクション好きとしては面白かったです。原作全巻、あらためて読み返そう。
