爽やかな初夏の風が吹いていた昨日。
住吉大社さんにて、「御文庫曝書」に参加させていただきました。曝書というのは、つまり、虫干し。蔵のなかの書物を、風にあてて、手入れをするのです。

「御文庫」というのは、私が「洪庵」シリーズ第一話で扱った題材でもありまして。
江戸時代の大坂には、本屋が本を出版する度に神社の「御文庫」に一冊ずつ寄贈するという、現代における国会図書館のようなシステムがありました。その寄贈先の神社が、天満の天神さんと、住吉大社さん。

「洪庵」シリーズで書きましたように、天神さんの「御文庫」は、残念ながら、大塩平八郎の乱によって焼かれてしまっています。でも、住吉大社の「御文庫」は、焼けずに残っているのです。「御文庫」システムができあがった享保8年以来、ずっと。その数、5万冊。

虫干し作業は、大阪出版協会により、毎年、行われています。
今回、友人に紹介してもらって、初参加させていただきました!
以前、天神さんの虫干しは、経験させてもらってるのですが(大塩焼けのあと、御文庫、再興されてます)、住吉さんは初めて。貴重な体験ができて、感動~。
境内には、こんな、案内の看板が。

江戸時代に整理のために貼られた和紙のラベル。寄贈時に捺された「不許売買」の印。ときどき現れる、書き込みのある紙片。江戸時代の大坂本屋仲間の息吹が、ダイレクトに感じられます。昔の本屋さんたちが、時代を超えて受け継がれるようにと祈りをこめて、蔵におさめてきた多くの書物。この先も、大切に受け継いでいかなければならない、大坂の宝物です。

……で。
本日付の朝日新聞大阪版に、この虫干しの記事がカラー写真入りで載ってまして。

まんなか、つきやま本人です;……びっくりしました;
本屋の講の法被を貸していただき、作業中。

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