アグラを離れ、いよいよ仏教の聖地へ移動です。
国内線の飛行機が遅れたり、予定が急に変更になったり、いろいろありまして、移動でまるまる一日を使い、翌朝は、四時半にホテルを出発。

バスに揺られ、たどりついたのは、ラージギルの霊鷲山。仏陀が修行をした岩山の、頂上をめざす途中で朝日が見えました。五色の旗は、チベット仏教のお参り作法なんだそうです。タイは白い旗、ミャンマーの人は金箔を貼る……だったかな。国によって、「これがいちばん」と思う礼拝作法が異なっていて、聖地にはいろんな供物が残されています。

山の頂。仏陀がかつて説法を行ったという場所。

一歩手前で靴を脱ぎ、裸足になって、お参りします。お香とお花を、お供えしました。

……私、生まれ育った家は仏壇もなく(神棚もなく)、信仰とはあまり縁なく生きていたんですが、高校が仏教系の女子校でして。京都の七条にある、浄土真宗の学校。敬虔な信徒になったわけじゃないんですが、でも、三年間、毎週一回は礼拝があったし、毎週一時間は宗教の授業を受けたし、定期テストにはちゃんと宗教のテストもあって、その頃には釈迦十大弟子もそらで言えました。仏教の聖歌もたくさん知ってます。

なんていうのかな、仏教というのは私にとって、高校時代にとても親しみを持って接していた物語世界のような一面があるのです。仏陀というひとの一生を、私はとてもよく知っていたし、覚えていたし、馴染んでいた。だから、私、今回の仏教聖地巡りは、本当に楽しみにしていたのです。だって、高校の授業で習ったときには、そんなところにいつか行けるとは思ってなかった。

竹林精舎。
ビンビサーラ王によって建立された、仏教最初の寺院です。
これと祇園精舎は、仏教最初期の寺院として授業で習い、セットで覚えた。
今は公園のようになっていて、建物は現代のもの。竹林も、あとから作ったなー、って感じの新しいものでしたが、仏陀が沐浴したという池は、残っていました。
まあ、何にしろ、ここがあの竹林精舎だー、っていうだけで、感動。昔好きだったファンタジーの舞台に実際に足を踏み入れた……というのと、少し近いかもしれません。本当にあったことなんだよな、あの物語は、と。この辺りを歩いていたときは、なんだかそんな感覚でした。

お昼ご飯にいただいた、タリーと呼ばれる、インド流の定食。
ナンにライス、数種類のカレー、タンドリーチキンにスープ。カレーは、皿の中央でライスと混ぜたり、ナンにつけたりしていただきます。
おいしかったです、インドのカレー。

私、暑さ負けがダイレクトに食欲に響く質でして、去年のお正月のカンボジア旅行記に食べ物話がまったく出てこないのは、暑さのため全般的に食欲がなかったからです。
でも、今回のインドは違う! 寒いから、食欲キープ! カレーおいしい! 焼きたてナン最高! 食事方面では、寒さに感謝。毎食、充実してました。おかげで、持参したカップラーメンが減らず、トランクが空かず、苦労しましたが……。

あと、この日に泊まったブッダガヤのホテルは、綺麗なところでしたが、蛇口から出る水は、黒い砂まじりでした。
おまけに、しょっちゅう停電。織り込み済みのことみたいで、部屋には蝋燭とマッチが備え付け。
そんだけ不具合の多い部屋なのに、テレビではスペインサッカーの試合中継が見られるのです。快適さ、便利さっていったいなんだろうと思いつつ、しばしば停電になって水も黒いインド的な部屋で、レアルマドリード戦をBGMに、持参した「サイボーグ009」を読みつつ夜を過ごしました。

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