ドライブの次は、遠足です。
大阪の町をぶらぶらと、歩いてきました。
スタートは、地下鉄の谷町九丁目駅。
地上に出まして、まずは高津宮へ。
表参道の階段の向こうに、本殿が。
江戸時代には、町並みを見下ろして楽しむことができた場所ですが、今は残念ながら、周り中に高層マンションが。でも、境内は風情があります。
続いて、谷町筋を南下し、生玉さん(生國魂神社)へ(写真取り忘れました……)。
このサイトに載せている大坂略図を参照していただければおわかりのように、この辺は「赤穂屋」のすぐ近く。左近さんほか、在天の連中がよく歩いている辺りです。十一屋の宗介さんが生まれたのも、この近く。
生玉さんから、寺町のなかをさらに南へ。
途中、浄春寺というお寺さんに立ち寄りまして、麻田剛立先生のお墓にお参り。
十一屋の五郎兵衛さんこと間重富さんの師匠であり、大坂の蘭学の源流となったひと。
麻田剛立が間重富を教え、間重富が橋本曇斎を育て、橋本曇斎に中天游が師事し、その中天游に教えを受けたのが、緒方洪庵……というふうに、大坂の蘭学者の系譜はつながっていきます。そのうち、麻田先生も物語に登場させたいなあ。
谷町筋をさらに歩きまして、おなじみのあの場所へ。
四天王寺。写真は舞楽の石舞台です。
春以来、半年ぶりのお参り。
何度来ても、特別な場所です。
今回は、四天王寺参詣は初めてという友人が一緒だったので、改めてじっくりと散策。宝物館が閉館中だったのが残念。舞楽装束ほか楽人関係の資料も見られるのですが。
西門から境内を出たあとは、もちろん、「饅頭屋」に立ち寄ります。ここでお土産を買わないと、天王寺に来たような気がしない。もちろん、どこぞの男装の看板娘のいる「乾いた饅頭」を売っている「滅多に客の入らぬ店」とは違い、作りたてのおいしい饅頭の買える有名店です。
前にも少し書きましたが、「高麗屋」の設定をあんな風にしたばっかりに、表立ってここがモデルだと言いづらくなってしまったのは、痛恨の極み。私はここのお饅頭が好きなので、四天王寺西門→饅頭屋、という連想がはたらいたのです……と改めてこっそり主張しておきます。ちなみにお店の創業は明治でして、江戸時代にはありません。
その後、天王寺駅前のキューズモールまで足を伸ばし、お店をぶらぶら。
日頃の運動不足がたたって、天王寺駅から帰りの電車に乗る頃にはふらふら。
充実の一日でした。
一緒に遠足楽しんでくれた友人に感謝!
一応、案内役だったような気はするんですが、私の町案内は、かなりフィクション混じりなので申し訳ないです。「このへんで○○が斬り合いしたことがあって……」とか、どーでもいいよねえ(笑)。
お饅頭食べて気合いいれて、また、大坂の町の物語を書きます!