「浪華の翔風」文庫版が、手元にやってきました!
記念に、元の単行本と並べてみました。
文庫版の表紙イラストは、卯月みゆきさん。
「鴻池小町事件帳」でもお世話になった方です。今回は、主人公「あや」の、凛々しくてどこか寂しげな姿を素敵に描いてくださいました。
本当に綺麗な本になりました。
生まれて初めての著作だった元の単行本の装丁も、とても気に入っていますが、生まれ変わったカタチも大好きです。
解説は、書評家の東えりかさんが書いてくださいました。自分で読むと照れてしまいますけれども(原稿で見せていただいたとき以上に、本になってると照れました……)、元の本をお持ちの方も、この解説(と、表紙)だけのためにでも買って読んでいただけたら嬉しいです。
あ、私のあとがきもあります。人生初のあとがきであります。昔、新井素子の書くあとがきに憧れ、いつか自分もあとがきを書けるひとになりたいと思ったりしましたが、いざ書くとなると、何を書いていいんだか判らず、あれだけの分量(現物でご確認ください)に丸二日くらいかかったという……正直、自分はあとがきには向いていないと思いました(笑)。
本屋の店頭に並ぶのはいつなのか、ちょっと未確認で申し訳ないのですが(本が届くのも、もう少し後だと思ってました)、連休があるから、早くなるのかも。少なくとも、今はまだ並んでないはず……。
同時に出る〈在天別流〉シリーズもう一冊の新刊、双葉文庫のほうも、週明けには手元に届きそうです。
こちらも、同時期の大坂を舞台にした物語。
「遠き祈り 左近・浪華の事件帳」が、正式タイトルです。
「緒方洪庵・浪華の事件帳」の番外編という位置づけの、左近さんの物語。「浪華の翔風」を基準にすると、三年前の話になります。章と出会う前の左近さんの物語。こちらも、手元に届いたら、もう少し詳しいご紹介をさせていただきますね。