満開の、桃の花。大阪城で撮ったものです。

新年度になりました。
この春は、この国にとって、とても大変な春になってしまいました。
できることを自分なりに心がけて、過ごしています。

個人的にも、この春は大変な春です。去年の秋からずっとですけれど、当たり前に思い描いていた生活がなくなってしまい、立て直しにはまだ少しかかりそうなので、ちょっとしたことで立ち止まってしまいます。

でも、少しずつ、前に進んではいます。
仕事にも復帰できてきました。秋以降、少し執筆が止まっていたのですが、五月には、新しい本が二冊、店頭に並ぶ予定です。

一つは、デビュー作『浪華の翔風』の文庫化。「あかね」シリーズのポプラピュアフル文庫さんから出していただくことになりました。ただいま作業中。いまから、あとがきを書きます。なんせ初体験なので、何を書いていいものやら悩み中(汗)。

もう一つは、双葉文庫さんから、「洪庵シリーズ」の、外伝のようなものを。左近さんが主人公の物語です。今風には、スピンオフというのでしょうか。かなり遊び心いっぱいで書かせていただきました。

それぞれについて、詳しいことはまたお知らせしますが、作品の成り立ち上、内容はリンクしております。……いや、物語としては独立していますが、舞台は同じ時期の大坂で、同じキャラが出てます。一言でいえば、〈在天別流〉シリーズということでして、双葉文庫の新作は、ある意味、「浪華の翔風」の裏バージョンかもしれない。デビュー作の見直しと同時進行で新作を執筆していたので、なんだか面白かったです。

〈在天別流〉の話はデビュー前に書きはじめたものなので「このレーベルに向けて書いた話」と決まってもいませんで、今回もレーベル違いで同時発売になりますが、両方お手にとっていただければ、作者としては幸せです。ポプラ文庫のほうは弓月(上総)が、双葉文庫のほうは左近が、メインをはっております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

そういえば、もう四月なんですよね。今年は久しぶりに、四天王寺の聖霊会に行けたらいいなあ……。