(↑跳ね橋@ライデン)

さて。「オレンジ・パレード編」から始まった「オランダ旅行記」の、続きでございます。
そもそも、なんでいきなり、はるばるオランダまで行ったのかと言いますと。友人kuronecoちゃん(「浪花の華」ロケ見学の際には、貴重な記録写真をたくさん撮ってくれました)が、今はオランダに住んでいるから。

蘭学者の憧れの国オランダ。しかし、なかなか実際に見に行く機会はありません。遠いし、オランダ語も判らないし、観光旅行先としても、ややマイナー(お隣ベルギーに負けてるような……)。でも、在住の友達がいれば心強い! 行くなら、今しかない!

というわけで、kuronecoちゃんを訪ねて海を越えることに。
日本からの同行者は、お友達の占い師・しろたまさん。期せずして、懐かしい「浪花の華」ロケ見学チームが、蘭学の故郷への旅に再結成となりまして。女三人、準備段階からワクワクの旅になりました。

いろいろ史跡をみるぞー! 小説のネタになるような蘭学の資料を探すぞー……と綿密な計画を練っていたのが、初日の「オレンジ祭り」でかなり予定変更にはなったのですが(笑)。
もちろん、当初の目的も果たしました。

まずは、アムステルダムの東インド会社。当時の建物が、今はアムステルダム大学の一部になって残っています。繁華街のなかにありまして、入り口は、よほど気をつけていないと判らない感じ。

中に入ると、景色は一変。

お馴染みのVOC(Vereenigde Oostindische Compagnie=東インド会社)マークもありました。今年は年初に長崎の出島にも行っておりまして、そこでもたっぷりと、このVOCマークを見ております。まさに、当時の日蘭貿易の始点から終点まで旅した気分。

すぐ近くには運河が(というより、市内は運河がはりめぐらされていて、なんとなく近世の大坂と似ています)。正面に見えるのは計量所。商品取引の拠点だったところ。運河は現代では一部埋められたりもしていて、そのへんも、大阪と同じ。残念ですけれど、水運が交通の主要ルートではなくなった以上、仕方ないですね……(※訂正です;、埋め立てられたのは、どうやら「現代」というより、もう少し前のよう。余所の国のことだと、つい気楽に書いてしまって……猛省しましたm(_ _)m)

ちなみに、この計量所、今はカフェ&広場になっていまして(知らないおじ様横断中……汗)↓

その近くにはひっそりと(?)、日本のマンガ&アニメの専門店がありました(笑)。海外に行くと、現地で日本のマンガを買って帰るのが私の習慣。今回も、吟味を重ね、これを買いました。

以前、カナダで買ったものの半額(11ユーロ)くらい(でもカナダ版のほうがサイズが大きかったです)。中身は、英語。残念ながら、オランダ語バージョンは見つかりませんでした。オランダの方は英語が堪能なので、英語で読むんですねえ。「犬夜叉」の他には、「ワンピース」「ヒカルの碁」「デスノート」「鋼の錬金術師」ほか少女漫画もいろいろ……。

場所が変わって(日付も変わって)、ライデンの町へ。
ライデンでのいちばんの目的は、もちろん、シーボルトの足跡めぐり。
シーボルトというひとは、日本の蘭学界に大きな足跡を残したひとなわけです、良くも悪くも。シーボルトのおかげで日本に伝わった知識は山のようにあるけれど、シーボルトが去り際に問題を起こしたせいで、後の蘭学界は非常に厳しい弾圧を受けることにもなる。
ともあれ、彼の持ち帰った日本の品々は、予想以上の質と量。なかには創作のネタになりそうなものもあったので、詳細は内緒(笑)。

国立民族学博物館。

シーボルトハウス(の外壁)。……見事なほど、「何がなんだか判らない」写真ですが(苦笑)。

ライデンの町には古い建物も多く。中世から残っているという城壁を見るのも楽しみにしていました。スペインとの独立戦争のとき、市民が籠城した場所だそう。しかし……修復中で入れず(T_T)。

アムステルダムでも、王宮が修復中で見られなかったのです。まあ、文化財保護の観点からは、修覆が頻繁に行われるのは良いことなんでしょう……。

オランダに来たら、これははずせません。風車。中にも入れます。風の強い日だったので、羽根がぐるんぐるん回っていました。

(「オランダ旅行記・その2」に続く……)。

おまけ。
ライデン大学テディベアと、オランイェ(オレンジ軍団)ライオンのツーショット。

(ライオンの背番号は、もちろん、クライフの「14」でした。←個人的には、「10」に惹かれるんですけども・笑)

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