「浪華疾風伝 あかね  弐 夢のあと」(ポプラ文庫ピュアフル)。
そろそろ店頭にも並んでいますでしょうか。
今回もまた、目を惹く表紙&帯をつけていただいています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

内容に関しては……まずは一区切り、でもまだ続きます、という2巻めです(3巻は、他の作品もいろいろありますので、1,2巻のように続けてすぐにとはいかないのですが……)。
今後とも、「あかね」シリーズをよろしくお願いいたします!

今回、解説の代わりに、『乙女の日本史』著者・堀江宏樹さん、滝乃みわこさんのお二方による対談が載っています。作者自身、ところどころツッコミいれながら楽しく読ませていただいたものです。自作にツッコミいれてもらっている対談を読み、逆にツッコミいれ返す、というのは、実に楽しいひとときでした(笑)。
ありがとうございました!

さて、間接的に(というか、直接、でしょうか)「あかね」とも関わる話ですが……甲斐の育ての親ともいうべき闇の一族〈在天別流〉。この連中の、甲斐の時代から約二百年後、江戸時代後期の文政・天保頃の話が、「洪庵シリーズ」と「浪華の翔風」になるわけなんですが。こちらの時代を舞台にした新しい話も、すぐにというわけではないんですが、書きます。おおまかな予定はたっているので、「あかね」から〈在天〉に接した方にも、ぜひ読んでいただきたいなと思っています。

あ、もちろん、大坂ものであっても〈在天〉の絡まない話も書きます(今書いているのはそうです)。……どの話にもあんな連中が出てきても困りますし、もう少し落ち着いた大坂も書きたいですから(笑)。

「あかね」シリーズの原型が自分のなかに生まれたのは、かなり前のこと。そのぶん思い入れや裏話的なものはいろいろありますが、きっと言わぬが花なんだろうなと思います。

なにはともあれ。久しぶりに伝奇がらみ活劇を書けて、楽しかった! これは声を大にして言わせてください。やっぱり、こういうの書くの大好きです。先日は、別の作品の調べ物をしていて、史料の中に、四天王寺と瓦師寺島の少し特殊な関係をうかがわせるものを発見し、とても嬉しかった。普通に見れば普通の史料なんですが、そういう目でみるとそういう史料だという。史料をそういうふうに裏へ裏へと読んでいく楽しみを覚えると、やめられません……。

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