17日夜、大阪中之島で行われた「歴史セミナー 緒方洪庵の生きた時代」に参加してきました。事前申し込み制だったのですが、希望者多数で入場券が抽選になったほどだそうで、お申し込み、ご来場、本当にありがとうございました。

場所は大阪大学中之島センター。主催は大阪大学と、NHK大阪。
NHK大阪さん主催なのは、もちろん、ドラマを作ってくださっているからで、一方の大阪大学はといえば、緒方洪庵が開いた適塾が大阪大学医学部の源流であり、今も適塾記念会は大阪大学内にある、という洪庵先生との深い関わりゆえのこと。さらに、「浪花の華」時代考証の脇田先生、医事考証の米田先生が阪大の先生でいらっしゃる、という縁もありますし、私の出身大学でもあります。

第1部は大阪大学名誉教授・大阪歴史博物館長脇田修先生の講演「緒方洪庵の生きた時代」。
第2部は、「浪花の華」でお定先生を演じてくださっている萬田久子さんと、NHKアナウンサー上田早苗さん……と、わたくしも参加してトークショー。

こういうイベントに出演するとなると、普段の私ならばとても緊張するはずなのですが、今回は、脇田先生の講演と萬田久子さんのトークが楽しみで、直前までドキドキよりも、うきうきしておりました。さすがに舞台裏に入ったときには緊張しましたが。でも、楽しかったです。

萬田久子さん。実は、お会いするの、初めてだったのです。何度も撮影見学にはお邪魔していたのですが、なかなかタイミングが合わず、一度もお目にかかれなくて。なので、この日はもう、「萬田さんに会える!」というのが楽しみで楽しみで。トークショーのときにも、左近とお定先生の関わりを語る話の流れで、少しそういうお話をしたんですが、年上の同性のカッコイイ姿を間近に見る、というのは、すごく幸せなことで。「目の保養」ってよく言いますけど、魂の保養というか、そんな感じ。

なので、萬田さんとご一緒させていただいたトークショーの一時、心から楽しませていただきました。お定先生が萬田久子さんで本当によかった。舞台裏でも、塾生を気遣うお定先生のように気さくに話しかけてくださって、緊張をほぐしていただきました。ほんっとにお綺麗で、見惚れておりました…。

さらに。第1部で講演された脇田先生は、ドラマの時代考証を担当してくださっているのですが、私の大学、大学院時代の恩師。私に歴史研究のいろはを教えてくださった先生です。久しぶりに聴かせていただいた先生のお話は、楽しく、懐かしく、今の私が歴史物書きとして立っている土台は、脇田ゼミで作っていただいたんだと改めて感じました。

会場には、今の阪大近世史のM教授や、適塾記念会でお世話になった理学部のS名誉教授もお見えでしたし、大阪大学代表としてイベントの初めにスピーチされた武田佐知子副学長も、日本古代史がご専門で、以前に研究会で海外への調査旅行にご一緒させてもらったこともある方。阪大中之島センター、初めて行った場所だったというのに、なんだかホーム感の漂う空間でした。

……どうしてあんなに「ホーム」気分だったのかな、と考えて、今、気づきました。阪大の先生方が誰も私を「築山さん」と呼ばないからですね。舞台裏で、阪大関係の先生方にはずっと本名のほうで呼ばれていたので、院生時代に帰ったようなリラックス気分でいられたのかなと思います。

イベント後には、武田副学長とお食事もご一緒させていだたいたんですが、これまた「魂の保養」になりました。トークショーのダメ出しもびしばしとしていただきましたし(笑)、研究者としての先生のお話は、歴史と向き合う者として、本当に刺激になりました。ゆっくりお話したのは何年かぶりのことだったのですが、楽しいお酒がすすみ、翌日、久しぶりに二日酔いでした(^^;)。

掛け値無しにカッコイイ女性を間近に見ると、本当に元気になれます。私ももっと、がんばらなければ。

ドラマ関連でいろいろお仕事させてもらってますが、自分のなかでコレはとても大きなイベントでしたので、無事に終わって一息つきました。慣れない場のことで、NHKのみなさまにもご迷惑をおかけしたと思いますが、とても楽しい時間でした。トークショーでは、萬田さんと上田アナウンサーに助けていただきながら、作品への思い、ドラマへの思い、大阪という町への思いなど、精一杯語らせていただきました。

お世話になったみなさま、ご来場いただいたみなさま。
ありがとうございました。