いよいよ始まりました、土曜時代劇「浪花の華 緒方洪庵事件帳」。
DVDで先に見ていたというのに、BS hiと総合テレビ、両方、リアルタイム視聴しておりました。総合テレビのほうは、京都にロケ見学に行っておりましたので、実家で見ました。
今回ロケを見学したのは第6話の撮影ですが、その近くに1話のロケ地がありました。章と禁書売りがここで取引をしていたわけですね。
6話のロケ日記はまた、後ほど。
さてさて、ドラマですが。
オープニングが浪花百景で始まった瞬間、「ああ、大坂の物語なんだ」と感動。
セットも凝っているし、音楽もいい! 雅楽器の音色が随所で聞こえるのが嬉しい。エンディングの歌が、章のイメージにすごく合う感じ。
章は、特にまだ初回なので、原作よりも少々「若い」感じですが、窪田さんのひたむきな演技がぴったりハマってます。頼りないけど芯の通った若者で、ラスト、大坂の町を見つめながら歩くシーンの爽やかな笑顔は、第一話の個人的ベスト場面でした!
左近。とにかく凛々しいでしょ?……と自慢したくなるほど、「カッコイイ」。ホンマ、このキャラをこんなに(私の)イメージ通りに演じてもらえるなんて、ドラマ化の企画もらったときには考えていませんでした。前にも少し書きましたけど、特殊な娘なので、「ぴったり」と思える女優さんがいるとは思えなかったのです。でも、栗山さん、ぴったりです……(^^)。
天游先生、しぶくてちょっとお茶目なところもあって、さすがの存在感。
お定先生は、章を見るあたたかな眼差しが素敵です。塾生たちの心の支えになっているんだろうなあ。
耕介さんは1話は出番が少なかったですが、2話は耕介さんメインの話なので、どういうキャラなのかはそこでたっぷり味わっていただけるかと思います。杉浦太陽さんのファンの方、どうぞご期待ください。
若狭。カッコイイなあ……まさか二刀流で現れるとは思っておらず、アクションモードの衣装&武器を初めて見たとき「なんてカッコイイんだ!」とびっくりしました。ホンマ、原作以上に章くんの前に立ちはだかる壁が高そう(笑)。
そして、ゲストキャラの本屋衆!
実は、大坂の本屋仲間というのは、私が大学院生時代に専門に研究していた分野でして、その研究対象だった「大坂本屋仲間行司」が全国放送のドラマに登場したことが、とても感慨深かったです。あ、でも、本屋行司については論文も書きましたが、小説の方は史実をアレンジして書いた娯楽作品なので(ドラマはさらに「映像化」というアレンジが加えられていますし)、そのあたりはどうぞご了解ください(そんなことを言い始めたら、そもそも楽人関係なんてアレですしね・笑)。
大満足のドラマではありますが、もちろん、なにもかも原作通りではなく、キャラクターも、「少し原作と違う」ひとも、いることはいます。
でも、本質的には私が書いたキャラのままだと感じています。
たとえば、章なら、原作の章よりちょっと若い感じだけれど、原作の章も数年前はこんなだったかな、と思うし、逆に、原作よりちょっと年齢が上かな、というキャラもいますが、「原作の彼」の数年後はこんな感じかな、と納得できる感じ。
ドラマの制作過程で「……そういうことを描きたかったんじゃなかったのに」等と不満に感じたことは一度もなくて、「ちょっと原作とは描き方が違うけど、このキャラの本質は変わってない」「この物語の本来のテーマは生かしてもらってる」と納得しながら、企画を見てきました。
2話はいよいよ、天王寺楽所雅亮会さん、四天王寺さんのご協力のもとに行われたロケでの舞楽シーンが登場です。そして、〈在天〉の頭目・弓月さんも登場。
楽しみです!
1話を見てくださった方も、見逃してしまった方も、ぜひぜひ、ご覧下さい!