「浪花の華」撮影見学レポ。
続いては、もちろんこのひとです。
謎の男装の麗人・左近。
その正体は、大坂の闇に生きる、千年の由緒を持つ楽人一族の娘。

美しいです。

栗山さんが侍の着物を着て刀を持ったらさぞかしカッコいいはずと、とても期待していたのですが、本当に、そりゃもうカッコよかったです。

御本人は、役柄のイメージからはちょっと意外なくらいに(やはり栗山さん=クールビューティーという像が頭の中にできあがっていまして)笑顔の多い、とても可愛らしい方。

私が見学したのがちょうど栗山さんの撮影初回で、現場で侍姿を初披露の瞬間だったようなのですが。その後の休憩時間に、プロデューサーさんに「男装、現場の評判よかったよ」と言われ、笑顔で小さくガッツポーズされた姿がとてもキュート。こちらの先入観とのギャップゆえに余計にそう思うのかもしれませんが、なんといいますか、栗山さん、仕草の一つ一つまで、本当に可愛い(^^)。

なので、「あ、想像していたよりも可愛らしい左近になるのかな……」なんて思ったのですが。実際の演技に入ると、「可愛さ」もわずかに残しつつ、左近の持つ不敵さや凛々しさ、冷たさなんかが前面に出てきて、胸に企みを秘めての余裕の微笑も絶品。

……ドラマ化を知ってからキャストが決まるまでの間、やはりいちばん不安だったのは左近でした。なんといっても男装の麗人などという特殊な娘。剣術や短銃の達人だったり、まあアレコレいろいろ普通ではない娘。不安で不安で、「とにかくどんな左近になっても極力がっかりしないようにしよう……」と後ろ向きな覚悟だけ決めていたほど。

「栗山千明さんに決まりました」と連絡があったとき、頭に浮かんだのは、「キル・ビル」のアクションシーンや、「特急田中3号」の意地っ張りヒロインの姿。「……すごく楽しみ!」と大喜びしたんですが。
それでも「左近」を目の前に見るまでは、ちょっとだけ、「不安」のかけらは残っていました。

今は、不安だった時間を取り戻すかのように、栗山さんの左近がテレビに登場するのを心待ちにしています。

先日のスポーツ紙に載っていた、男装で篳篥を奏する姿も素敵でした(掲載を知って、コンビニに走って買ってきました)。紫の龍笛柄の小袖は特注品と聞いています。やっぱり左近には刀&雅楽器が似合います(^^)。

ところで。
上記のスポ紙など、ドラマ紹介記事でときどき「左近の表の顔は饅頭屋の娘」というのを見るんですが、そのたび、「微妙に違う…」と思ってしまってます。あれは「表」というより「仮の姿」なんではないかと。表はやっぱり「楽家の(普通の)娘」ではないのかなあ……男装してアレコレしてるのが「裏」だというのは確かですが(^^;)
左近はまだいいんですが、若狭なんか「饅頭屋ではたらく、腕利き」って書かれていたりして、なんだかホントに正体不明な感じです。ちょと笑ってしまいました(いや字数制限のある記事のことなんで、作者なりにツッコミ入れて楽しんでるだけです^^;)