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「江戸時代の大坂」地図をUPしました。

私の作品は大坂を舞台にしたものが多いのですが、時代小説の舞台としては、大坂は江戸にくらべてかなりマイナー。
地名に馴染みがない、町のイメージが浮かばない、といったご感想をいただくことがしばしばありました。

なので、前から作りたかったのが、判りやすい「江戸時代の大坂の地図」。
もちろん、「築山作品」バージョン。

……ということで、まずは二つの地図をUPしました。

■「江戸時代の大坂」。
一般的に有名な場所(米市場や船着き場や寺社や東西の奉行所など)のほか、築山作品に登場する実在のアレコレ(懐徳堂に思々斎塾、両替商鴻池の屋敷など)、さらに、主立った「筋」に「堀川」「新地」などを入れてみました。
外周には判りやすいように、現代のJR大阪環状線が走っております。
また、大坂を舞台にした各作品の、主人公達の住む家も、地図のなかに落としてあります。三姉妹の三春屋、甲次郎の若狭屋、お紅実の一文字屋などなど。
互いの家が案外近かったり遠かったり……といったところも楽しんでいただければと思います。
なお、基本的には江戸時代後期、文政~天保期を基準に作成していますが、「適塾」のように、幕末の場所に(現在の史跡が残っている場所に)書いてあるものもあります。そのあたりは、ある程度柔軟に見ていただければ幸いです。

■「緒方洪庵 浪華の事件帳」の舞台
これはさらに細かいものでして。
私の大坂ものシリーズのなかで最古参の「緒方洪庵 浪華の事件帳」をとりあげ、作中で主人公達が様々な事件に遭遇した場所を、地図の上に書き出しています。
緑色のマークの上にカーソルを置いていただくと、「その場所で何があったか」説明が出てくるという仕組み。
主人公章の住んでいた思々斎塾、ヒロイン左近の拠点である高麗屋、情報屋赤穂屋の営む居酒屋等々も出てきます。
大坂市中のどの辺りで何をやっていたのか……カーソルでの大坂散歩をぜひお楽しみ下さい(^^)
(ただ、一部、小説の内容のネタバレになりかねないものがありますので、できれば作品を読んでいただいてからお試しいただくほうが、いいかもしれません)。
大坂ものシリーズがいくつもあるなか、どうして今、特にこのシリーズを取り上げたのかは、また後日ご説明をば。……いずれ他のシリーズもできたらな、とも思っています。

さて、二つの地図ですが、もちろん私が自分で作ったわけではありません(そんなことができる技術はありません)。
こういうモノを作りたいんだけど……という漠然とした私の希望を元に、このHPの制作をお願いしているヨコハマヤさんが作ってくださいました。
自分でいうのもなんですが、とても気に入っています(たとえば、四天王寺のマークが雅楽モチーフだったりと、細かいところにまでこだわっているのです)。
また、「緒方洪庵」バージョンの地図の地点の拾い出しは、お友達が手伝ってくれました。
この場を借りて御礼申し上げます。

地図に続いて、作品関連の史跡紹介ページも準備中です。
どうぞ、お楽しみに!

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