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目次


こんなはずじゃなかった〜〜〜!
■雅楽で出会った思わぬ不幸■

これから雅楽を始めたい方、参考にしてください。



*テストがある*

そう簡単には、正規の楽人になれそうにありません。
正会員になるテストは、そりゃあ難しいらしいです。
不合格→浪人(上級クラス居残り)の方も珍しくないとか。
「結局うからなくて、やめていった人もいるよ」
そんなあ(;_;)。




でも、正会員になれなくても、ホール公演は出られます。
ただ、舞や打ち物は教えてもらえないんですよねー。
楽所によって、初心者からいろんな祭礼に出させてもらえるところ、逆に、なかなか機会が与えられないところ、いろいろあるみたいですね。
(※追記・つきやま入所当時の事情です。現在の楽所のものとは違います)



*石舞台には女性はあがれない*


所属楽所の楽人の最大の晴れ舞台なのに。
「いつかあの石舞台にあがる!」を目標にしていたのに。
いまだに、女性はだめなんですって。
ちぇーっ、つまんないのーっ。
ホールの定期公演でも、「めざす」に不足はないけど、でも、やっぱり、石舞台がいいです。
私が舞を極める頃には(いつやねん、それ!)、女性も解禁になっているように祈ります。
(ちょっと前まで、舞全般、女性だめだったらしいですからね。
世の中、変わるもんですし)。



特に女性の方は、そのへん、十分にチェックしてから所属楽所を決めた方が良いかも。
うちでは石舞台以外に制限はないらしいですが、たとえば、宮内庁楽部なんて、今でも男だけでしょ?



*暑い(寒い)&蚊に刺される*

お稽古場が古いお寺なんで、しょうがないです。
夏場は、虫除けスプレー。
冬場は靴下(板張りの長い廊下をストッキングで歩くのは辛い!)が不可欠!



でも、普段入れないお寺のなかに入れるのが、ちょっと嬉しいv



*荷物が重い*

笙はケースに入れるとかなり大きくなります。
それに、自前の電気コンロも必要。
当然、、大荷物になります。
重いですし、それに、目立つんですよね。
仕事帰り、学校帰りに行く場合、笙はやめた方が無難です。
会社や学校で、「その大荷物は何?」と注目をあびてしまいます。

遠方から通うのに、なんでこんなかさばる楽器を選んでしまったのか(とほほ)。




*取材として役に立ってない

楽人がメインキャラをはっている小説を三冊も出しているのに、
なんであのひとたちは、雅楽そっちのけで事件解決に夢中になっているのでしょう(笑)。





それでも、良いことの方が多いから、続けてます。
がんばって、いつか、正会員になります!
めざせ、在天楽人!



06年雅楽的近況報告
06年現在、わたくし、福井のとある神社に所属するとある雅楽会に所属しています(ややこしい言い回しですが)。ややこしいので、以下、A雅楽会と書くことにします。

A雅楽会の門を叩いたのは、昨年の1月末。
そのころは、まだ天王寺楽所雅亮会雅楽練習所の練習生でもありましたが、3月末の退所が決定しており、私は「雅楽を続けるために地元でどこか雅楽会に入りたい」と考えていました。
とはいえ、あるようでないのが雅楽会というもの。
どうやって探したらいいのかも判らない。少々、弱っていました。

ご縁がA雅楽会に繋がったのは、不思議な巡り合わせで。
05年の4月に、福井市主催で「夜桜の文学講座」なる講演をさせていただきまして。
その講演会場になったのが、しだれ桜が有名な、とある神社。
その神社の方が「地元での雅楽会なら……」と紹介してくださったのが、A神社の雅楽会でした。
(といっても自分で訊いたのではなく、講座担当者の文学館学芸員の方が訊いてくださったのです。打ち合わせの席での雑談で「どこかに雅楽会ないですかね〜」なんて話していたのを覚えていてくださって。大感謝です)。

そういうわけで、2月頃に初めて、お稽古場に見学に出かけました。

初参加のときには、いろいろと衝撃がございました。
コレを書くにあたって、当時の日記(サイトのものではない)を読み返したりしたのですが。……いやー、ホントに衝撃を受けている様子でした(笑)。

今思うと、笑い話であったりもするんですが。
衝撃の主な理由は以下のもの。


・若い。
・女性が多い。
・「どの曲やりたいですか?」って訊かれた。
・笙が一人とか二人とかで合奏しなきゃいけなかったら間違ったらバレてしまうじゃないの。
・自分の楽器を持っていかなかった私に楽器を貸してくださったのだけども、それが煤竹だった。


今書くと、「その衝撃の受け方はなんだかなあ私」と思うこともありますが(汗)。
当時の私には非常に衝撃でした。どれこれも。

まず上の二つ。
雅亮会は圧倒的に「年配の男性」中心の会なんです。練習所のクラスは若いひとも女性も多いですが、会員さんの大多数が「年配の男性」なもので、基本色は「年配の男性」。なのに、A雅楽会は10代から20代の女性が中心なんです。
びっくりした!雅楽のイメージ変わりました!
ぶっちゃけ自分が最年長だったのにびっくりした!!!(先生は別として)
(雅楽人としてのキャリアはもちろん別です。実力も当然別です。年齢だけです上なのは……)

それから三つ目。
「なんかやりたい曲ないですか」って訊かれまして。練習カリキュラムは年度初めに公表され、その通りにきっちり進んでいくのが雅練式。それしか知らない私にとって、「やりたい曲をやろう」という発想は衝撃で。「ええええっ、別にないです」とか応えた記憶があります。「自分で曲を選ぶ」という発想がなかったのです……。

四つ目。
雅練では、合奏となると各管20人近く+太鼓と、50人以上は集まります。それがいきなり各管二人ずつくらいで「合奏」と言われて、びっくり。その日、たまたま、笙の方があと一人しかいらっしゃらなくて。自分入れて二人って、もうねー、これはねー、ホントにねー……その場で逃げ帰りたかったくらいに辛かったです。大人数に紛れての合奏しか経験がなかったのだと、あらためて思い知りました。

五つ目。
煤竹の笙、触ったことありませんでした。
それをいきなり貸してもらってしまって、なんかもう、緊張して焙じる手も震えそうでして。そんな高級笙をいきなり見知らぬ女に貸していいのかーっ、太っ腹ーっ、と本気で思いました。これは今でも思ってます。というか、ホントにいきなり飛び込んでいった私に、フレンドリーに、あったかく、優しく、接してくださったんです(嬉涙)。あのときはありがとうございました。未だに自分のなかでオンリーワンな経験です、煤竹の笙(竹の部分が黒い笙のことです。高級なんです……)。




そんなこんなで。
おろおろオタオタしていた私でしたが、A雅楽会のみなさまは、あたたかく受け入れてくださいまして。A雅楽会での私の雅楽生活は(衝撃とともに)始まったのでした……。


と、ここまで書いて、ふと気づくと、近況報告のはずが、入会エピソードになってしまってます。
このまま「新・雅楽練習記」を書きたい気持ちがふくれあがっております。
そりゃあもう、数々の貴重な経験をさせてもらっているので。A雅楽会においては。


月イチで来てくださる先生に、A雅楽会に人がくるのはA社の神様のお導き、と言われたのですが、そういうありがたい縁をいただけたことに感謝しています。


私の場合、始まりが雅練でしたので。そことの違いも、いろいろあるわけです。それがまた、おもしろい。どこをとっても違うのです。人数や規模はもちろん違いますが、雅練は寺系、A雅楽会は神社系という違いもあります(着る装束も違います)。

ああ、書きたいなあ、雅楽練習記
雅練での練習記は、何人かのとっても数少ない方(雅練生の)ではありますが、「役に立った」と言っていただけました。
今書いたら、大きな雅楽会と小さな雅楽会の違いとか、そういうことについて、じっくり書けると思うんですよ。で、「どっちが向いているだろう」と迷っている方には絶対に御役に立てると思う。そういう方がどのくらいいらっしゃるかは判りませんが(汗)。

どちらがいいというのではなくて、どちらも好きですし、長所があります。
A雅楽会でお話してたときに、初期メンバーの方が言われたことがあります。「初めから人が少なかったから、実践、本番ばっかりだった。それは鍛えられたと思う」と。
それでいくと、私は、実践がほとんどない「練習所」育ちだったので。
歩んできた楽道が、ぜんぜん違うのですね。

だけど、それは、同じ雅楽の道なんです。
奥が深いなあ、雅楽って。



ぼちぼちと、時間を見つけて、そういうことを書きつづっていければな、と思っています。



とりあえず、昨年の雅楽演奏は、以下の通り。

5月の春祭神事での舞の奏楽。A雅楽会でのデビューはいきなり舞の奏楽でした。各管一人ずつでの演奏も神事での奏楽も初めて。何もかも初めてづくし。春祭では、舞台で演奏会もありました。

7月。市内のベーカリーレストランでミニコンサート。ここでは「笙のひとは一人10分ずつソロ」といきなりのご指名。狼狽えました。ソロって。ソロって。何をすれば〜〜(@_@)?。もはや「やりたい曲は特にない」とか言ってられません。結局選んだのが万歳楽を調子から。それで10分ちょうどくらいでした。

9月。秋祭での奏楽。春と同じく、境内の舞台での奏楽。おそるおそるの琵琶デビュー。

10月。神前結婚式で奏楽。これも初めての経験。そりゃもう緊張したんですが、その緊張っぷりが傍目にも判るくらいひどかったらしくて、あとから散々ネタにされました。だって新郎新婦にとっちゃ一生一度の儀式なんですから、そりゃもう大変じゃないですか。結婚式の奏楽は、12月にもやりました。

明けて1月。4日の年頭祈願の奏楽。拝殿に楽担当は一人だけ。緊張の年明け。

何もかも初めてづくし。
それだけに、充実した楽ライフ。


とりあえず、「雅楽練習記でネタにしてもいい」との了解もいただいたので。
(いや別に雅練のときはそんな了解とってませんが・笑)。


そのうちに、書きたいです。


以上。


06年、年明けの、雅楽的近況報告でした!!





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