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福井に行ってまいりました。五年ぶりに。
福井ふるさと文学館の、「文学カフェ」という定例イベントで、講師をさせていただきました。
「講演会」よりも少しアットホームに、コーヒーを飲みながら話を聞いたり、講師によっては創作教室をしたり……というイベントでして、私は、「小説を書く楽しみ」というタイトルで、子供の頃からの読書歴や創作歴のほか、時代小説家が初めてジュニア向けを書くにあたって経験したアレコレなど、お話しさせていただきました。
 
70分ほど喋ったあとの質疑応答では、幅広い年齢層の方が、いろんな視点から質問してくださって、盛り上がりました。
とても楽しいひとときでした。
福井のみなさま、本当にありがとうございました!
0620
福井と言えば恐竜!
 
 
で。
ここからは、とても個人的な話なのですが。
福井の地に足を踏み入れたのは、五年前、住んでいた家を引き払って京都に戻って以来、初めてのこと。実は、その間、講演のお仕事など声をかけていただいたことはあったのですが、「心穏やかに福井の町を訪ねられる自信がないので」という理由でお断りしていました。
 
今回のお話も初めはお断りするつもりだったんですけど、担当者さんとお話ししているうちに「これは、そろそろ福井に戻ってみろってことかも」と、なんとなく「巡り合わせ」を感じたりしまして、思い切ってお引き受けしました。
 
それでも、当日まで「実際に福井が近づいて来たら、どうしようもなく動揺してしまうんじゃないか」と少し不安ではあったのです。五年ぶりに乗るサンダーバードの車窓から、サンドーム福井が見え、ハーモニーホールふくいが見えると緊張もしてきました。
 
でも、福井駅に降り立ったあたりから、なんだかわくわくしてきまして。「え、なんかベンチに恐竜いるんだけど。とりあえず写真とっとこ。……えええ何コレ駅前すごく変わってる。恐竜が何体もいる。うごいてる! 壁画もすごい! え、生活倉庫の跡地にすごいビルが。なんだあの球体。あ、だるま屋西武なつかしい! あれ、アニメイトの場所変わった? おおお桜橋だ、離世の看板なつかしい! 文学館なつかしい! ここの企画で講演させてもらったの、もうだいぶ前だ……」というテンションで、まず講演前に橘曙覧記念文学館に行き、タイミングよくやっていた坂崎幸之助ガラスコレクション展を見て、以前にお世話になった学芸員さんとも楽しくお話しさせていただき。
 
ふるさと文学館へ向かう途中も、「昔ベルに買い物に行くとき通った道だ。この先にあったラーメン屋、何回も店変わってたけど今はどうなんだろ。あ、ヘンなカタチの引っ越しのサカイがまだヘンなカタチだ。南郵便局なつかしい。このへん日々の散歩コースだったよな……あ、ここの定食好きだった。裏の鯛焼き屋がまだある!散歩帰りによく買って帰ったよ! 交差点の蕎麦屋! メガネスーパー! ここで作った眼鏡まだ使ってる。わ、スポーツジムが出来てる。ドラッグストアなつかしい。ベルベール!よく行ったよ、私の応接間がわりとか言ってたくらいだよ!……ああ図書館だ。相変わらず田んぼのなかだ!」とテンションが変わらず。
 
そのままふるさと文学館(図書館や文書館と同じ建物なのです)にうかがいましたら、懐かしい方々にもお会いできて、「あー来てよかった!」としみじみ思いました。
 
福井にいたころの私はとても楽しく暮らしていて、そのことが余計に辛かった時期もあったけど、七回忌も過ぎた今は、「ああ楽しかった。この町が好きだった」と本当に懐かしく思い出せます。日帰りだったので、時間がなくて、バタバタと帰ってきたのですが、駅で、五月ヶ瀬と焼き鯖寿司と花垣のお酒を買って、帰宅後、差し入れにいただいたお菓子も一緒に、仏前に供えました。
 
講演には、福井在住時にお世話になった方も何人も来てくださっていて、お会いできて嬉しくて、でもあたふたしてきちんとご挨拶もできなかったりして、「もっとちゃんと御礼を言いたかった」と後から悔やんだりもして……でも、本当に、とてもとても楽しかったのです。
 
ありがとうございました!
福井すてきな町です!

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