土曜時代劇「浪花の華」、第三話「闇の守護神」。
原作では、「証文破り」。シリーズ第一巻「禁書売り」の第二話(ドラマは、原作とはエピソードの順番が少し違っています)。

ドラマ感想です。

左近さんが華麗でした!
髪を乱して島津藩士をにらみつける表情にはぞくぞくしたし、いったん刀を置いたあとのアクションも見事。さらに、〈別流〉登場までの不敵な表情が絶品。

集結した〈在天別流〉。
総勢どんだけ来てんねん、という感じで、なかには舞楽装束っぽい衣装の方々もいらしたりして、しかも武器が鎖鎌とか妙なのが多くて、「いいもん」にはとても見えない怪しい集団。でも……そこがまた「らしく」て、私は好きです、この〈別流〉勢(^^)

その〈別流〉登場シーン、音楽がまた素敵で。
ぜひぜひサントラCD発売してほしい!

一族を背後に従えて、調所広郷に鋭く言い放つ左近。
それを聞いている章くんの表情がツボでした。
さらに、章の前に映った若狭の表情もよかったー。

冒頭で、やっと科白らしい科白があった弓月さん。もちろん、大坂言葉。このひとは大坂生まれ大坂育ちの大坂の闇の王。ここは絶対譲れません。

同じ一族なのに左近が大坂言葉でない事情は、原作では途中で出てきますが、ドラマでは……どうなるでしょう。

ちなみに原作では若狭は方言バイリンガルで、人と場面を見て、言葉を大坂風にも関東風にも変える人。池内さんの大坂言葉、聞いてみたい気もします。

川崎と富沢の、相容れない二人の塾生。鼻持ちならない道楽息子富沢と、実直な武士の川崎……と思いきや、視点が変われば善悪も変わる、ということで、どちらの若者も「いいもん」ぽい顔、「わるもん」ぽい顔、それぞれに見応えありました。

若者といえば、章くん、机の前にいるときは女のこと考えてぼーっとし、他の用事を言いつけられると「こんなことしてる暇で本が読みたい」とか言い出す。こういう学生、おるおる(笑)

でも、次第にしっかりした若者になってきました。
来週「哀しき宿命」(原作では「異国びと」)での活躍が楽しみです。

本日の〈kuroneco写真館〉♪

高麗屋の若狭さん愛用の饅頭セット。

1話で饅頭ふかしてたときの竈はこちら。
3話では、高麗屋に客が来て饅頭を買っていたのでびっくりしました(笑)。原作の高麗屋は「流行らない饅頭屋」なんですが、ドラマ版はなかなか繁盛している模様です。

おなじみ高麗屋のひょうたん窓(これだけ撮影・築山)。
なかなかお洒落な造りのお店ですが、あの眼光鋭い、ただものじゃなさげな二人がやっている店に、一見の遊山客が入る気になるのかどうかは気になるところ。