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「近松よろず始末処」、「緒方洪庵・浪華の事件帳」新装版、ともに発売中です!
よろしくお願いいたします!
 
「近松よろず始末処」のほうは、書店POP用の色紙や、サイン本も書かせていただきました。店頭で目にとめていただけたらうれしいです。……サインも色紙もとてもとても苦手なので、なんとも恥ずかしいのですが、でも、がんばって書きましたので、見ていただけたらと! 書店さんのTwitterなどで紹介されてます。色紙は、久米田先生のキャラ絵付きなので、そこはとてもかっこいいのです!
 
「禁書売り」「北前船始末」のほうは、店頭でもセットで並べていただいているようです。お気づきかと思いますが、右に禁書売り、左に北前船始末を並べると、表紙の絵がつながります。見返り章くんが、とても素敵です。
……ただ、二人を向かい合わせたいなーという気持ちもありまして、左右逆にしますと、橋の欄干はつながらないんですが、二人の距離がぐっと近づいていい感じです。ちなみに、本家の双葉社営業部さんのTwitterでは、距離の近いパターンで紹介されてました。たぶん、基本的には、それ、間違ってるんですが(笑)
 
今、舞台のパンフレット用の原作者挨拶文を書いています。こういうの、書いたことがないので、他の方のを参考にしようかなと本棚を見てみましたら、いちばんに目に付いたのが、数年前にリメイク映画になったアニメ「聖闘士星矢」のパンフレットでして、冒頭に車田正美御大の挨拶文が。さすがに恐れ多くて参考にできませんでしたので、自分なりにもたもた書いております。
 
そんな日常です。
 
あ、昨日、静形薙刀、手に入れました。……刀のゲームの話です。だいぶ前ですが、亀甲さん手に入れたのがうれしくて、このブログに、「刀コンプです!」って書いたら、直後にコンプじゃなくなったことがありまして、そういえばちょい前にもコンプしてるって書いてしまったもんでフラグ立てたかも、と恐れながら250回くらい鍛刀したら、来ました。資材回復がんばります。
 
 

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薬師寺に、刀展を見に行ってきました。
2月末にも一度行ったのですが、そのときは、あの「大倶利伽羅広光」ほか数振りの特別展示もありましたので、人が多く、ゆっくり見られず。
あらためて、すいている平日に、のんびり楽しんできました。
 
……といいますか、少し、考えたいことがあって、そのために行ったというところもありまして。
 
実は、刀について、きちんと勉強したくて、昨年度、月に一度、三島の佐野美術館の刀剣講座に参加していました。午前中の講座なので、前日から泊まりがけで、新幹線に乗って。
 
できれば、今年度も続けたかったんですが。その、つもりだったのですが。
年明けから体調を崩し、やろうと思っていたことが滞ってしまい。また、今年は、舞台もあり、久々の単行本出版もあり、昨年以上に仕事に力をいれようとも思っていまして。回復した今こそ、仕事に集中すべきなんじゃないかと。
 
それでも刀の勉強が続けられるかどうか、悩みました。悩んで悩んで、どうにも決められないものだから、こういうときは、実際に刀を見ながら考えてみようと、薬師寺に向かいました。
 
でも、それでも、決められないんですね。刀が好きだから勉強したい、でも、こうやって展示を見るだけでも勉強はできる。いや、でも、名刀を実際に手に取るのはまた別格で楽しい。うーん。
 
ゆっくり、ゆっくりと刀を見ながら考えても、どうしても決められず。思いついたのは、「そうだ、ここはお寺だ、仏様に聞いてみよう!」。
で、おみくじを、引いてみました。
「勢いに乗っておしまくったら後悔する。タイミングとバランスを考えろ。体調に気をつけて、仕事は長引かせるな」。……つまり、これは、「今はあれこれやろうとせず、無理のないよう仕事に集中しろってことだな」と。……正直なところ、「なんとかなる、やってみなさい」と後押ししてほしかった気持ちもあるんですが、冷静に考えてみたら、今の私の優先順位はそこではないんだろうなと。
 
……といいますか、おみくじって、もっと古文調で曖昧な表現で書いてあると思ったら、カタカナ語まで入った現代語でかなり具体的なアドバイスになっていて、これはもう、どうひねって解釈しても、「あれこれやりすぎるな。仕事しろ」以外の答が導き出せないなと。ちょっと、びっくりしました。おみくじで何かを決めたことって初めてなのですが、これほど、ズバッと言われるとは。なんだか、すっきりしました。
 
一年間の講座、本当に充実していました。光忠や長光、吉光、広光、兼定……一振り一振り、魅入られるようにながめ、毎月、帰りの新幹線では、手にした刀を思い出してぼーっとしていました。同期生も良い方ばかりで、講座後のランチ会であれこれ刀トークするのも楽しかった。心身ともに疲れてへとへとの状態で出かけたはずなのに、刀を見たらすっかり心が晴れた、なんてこともありました。
 
ただ、本職の学芸員さんも学びに来られるほどの講座なので、初心者講座といいつつも、同期生みなレベルが高くて、講座に行っているとき以外に勉強の時間があまりとれない現状では、この先、ついていくのは大変そうにも思います。だから、もう少し、心身に余裕があるときに改めて学びたい。きっと、また、行こう。
 
講座に通っての刀の勉強は、いったんお休みですが、気ままに展示を見に行ったり、史料を読んだりして愉しむことは、もちろん続けます。あ、刀剣乱舞のゲームも続けてます。刀コンプしてます、ふふふ。
 
今年は、京博の特展あるし、福山に左文字見に行きたいし、展示があれば今度こそ「にっかり青江」も見に行きたいです。にっかりさんとは、ちょっと特殊なご縁もできましたしね(「蘭」で若狭を演じてくださる荒木宏文さんが、刀剣乱舞ミュージカルでは、にっかり青江役なんです)。ちなみに、うちのにっかり青江は、骨喰藤四郎と並んで本丸最強脇差で、敵の薙刀はじきまくってくれるので、頼りにしてます。真剣必殺こわいですが。
 
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仕事を、がんばろうと。
あらためて、思っております。
ちょっと、人生半分リタイヤしたみたいな気持ちになっていた時期もありましたが。
舞台とか、単行本とか、新たなご縁をいただいたので。
昔から応援してくださっている方にも、喜んでいただけるような小説を。
 
明日は、新刊のお知らせを!
あ、そういえば、「蘭」の舞台の稽古、始まったみたいです。楽しみです!
 

このエッセイは、2010年4月発行の「U7 Vol31」という、大阪大学他七大学合同同窓会誌に書かせていただいたものです。
「洪庵シリーズ」にも触れていて、いろいろと懐かしく。
ここに、再掲させていただきます。
 
 
「恩師を語る」
 
 学生時代の私は、大学院に進んで研究の道を目指したい気持ちと、十代の頃から夢に描いていた小説家への道を諦めきれぬ思いとの間で、なんとも冴えない日々を過ごしていた。どちらにも明るい展望が開けているのならばいいのだが、両方とも前方には暗雲しか見えず、「きっと上手くいかない」気がして、悶々としていた。
 
 小説家志望であることはゼミでは内緒にしていたから、当時の指導教官であった脇田修先生は、そんな私の悩みをすべて知っておられたわけではない。しかし、「大学院への進学を早くから希望していた割に、卒論の時期になっても何かに迷っているらしい」とは思われたようだ。あるとき、教授室に呼ばれ、「何を迷っているのか」と訊かれた。私は、そのときもやはり本当のことは言えず、「やりたいことを選んでも、うまくいきそうにない気がする」というような、曖昧なことだけを口にした。
 脇田先生は笑って仰った。「そんなこと考えたってしょうがないでしょう。あなたは若いんだから、これから恋愛だってする。そうしたら、きっと研究が手につかなくなる。それでもいいんですよ、みんなそうなんですから」。なんでここでいきなり恋愛の話なんだろう、ときょとんとしたが、もしかしたら先生は、私がそういう方面で悩んでいると思われたのかもしれない。それにしても、卒論や院試を前にした学生に、研究が恋愛でおろそかになってもいいんだよ、というアドバイスをされる先生のおおらかさには驚いた。
 さらに先生は、続けて仰った。「女性は結婚や家庭のことを考えると男性以上に大変です。でも、なんとかなるもんですよ。うちの奥さんだってやってますから」。脇田先生の奥様は、言わずとしれた中世史の研究者、脇田晴子先生である。そんな非凡な方を引き合いに出されたって平凡な女子学生は困ります……とは思ったのだが、それでも、ふっと心が軽くなった気がした。なんとかなるもんですよ、という一言が、すっと胸に入ってきたのである。なんとかなる……そう思ってもいいのだ、と前を向くことができたのだ。
 
 その後、私は卒論を書き、院試に合格し、もたもたと研究を続けながら、大学院博士後期課程にまで進むことができた。在学中に、ほんの少部数の出版ではあったが、デビュー作の小説『浪華の翔風』を発表することもできた。小説のほうは、その後も続けて作品を発表する機会に恵まれ、昨年はテレビドラマ化もされた。NHK土曜時代劇「浪花の華」として放映されたのは、まだ大学院に在籍していた頃に書いた『緒方洪庵 浪華の事件帳』シリーズである。幕末の名医緒方洪庵の修業時代を取り上げ、学問を志す若者の青春を、当時の大坂の状況をおりまぜ、男装の美女剣士も登場させて伝奇風の味付けを加えて描いた作品だ。
 緒方洪庵を教え導いた師匠中天游も、主要登場人物の一人であるのだが、実は作中の中天游、恐れ多いことながら、秘かに脇田先生をモデルにさせていただいている。中天游を調べるうちに、妻のお定が天游と同じく名高い医者であったことが判り、「夫婦で同業者で有名……脇田先生ご夫妻みたい」と思ってしまったのだ。となるとどうしても、物語のなかの天游像も影響を受けてしまう。同時に、洪庵が学んだ思々斎塾は、私が学んだ脇田ゼミに、どこか似た場所になった。正直に言えば、院生時代の私は自分の所属する研究室での生活をあまり楽しんではいなかったので(そもそも、まわりがみな研究者を目指しているなかで、一人だけ心秘かに小説家を志していたのだから、居心地が良いほうがおかしいのである)、思々斎塾は、楽しいだけの場所にはならなかった。しかしながら、悩みも迷いも大きくあたたかく見守ってくれる師匠のいる、おおらかな学問の場になった。
 
 脇田先生には、「浪花の華」の時代考証でもお世話になった。原作者も時代考証担当者も撮影には立ち会わないため、ドラマの現場でお会いすることはなかったが、思わぬ形で再び先生とご縁がつながったことが嬉しく、つい浮かれて、監督さんとの打ち合わせの席で「実は中天游のモデルは脇田先生」と漏らしてしまった。もちろん、「先生には内緒で」と言ったつもりだったのだが、後に、先生とご一緒させていただいたドラマのトークイベントの会場で、大勢のお客さんを前に「実はここにおられる脇田先生は……」とばらされてしまい、大いに慌てた。が、先生は、にこにこといつもの笑顔で受け止めてくださった。だったらもう秘密にすることもないやと思い、こうしてここに書いている次第である。
 脇田ゼミにあのおおらかさがなかったら、きっと私は小説家への道を諦めていただろう。なんとかなるもんですよ――今でも私は、生き方に迷ったときには、あのときの先生の言葉と笑顔を思い出すのだ。
 
 
脇田修先生のご冥福をお祈りいたします。
 

ぶらぶらと、お花見。
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年明けから、なんとなく体調が悪くて、寝込んだり、休んだり、また少し元気になったり、またダメになったり、なんだかぐずぐずしていたのですが、暖かくなってきたからか、ぐんと回復してきました。とはいえ、ここで張り切るとよくないんです。張り切って体力作りとか無理に始めると、ダメなんです。それ、少し前にやって失敗しました。落ち着いて、ぼちぼち、行かねば。
 

 

いつも、「広報活動」という感じのブログなので、ちょっと、気ままに書きます。
といっても、舞台のことなので、やっぱり広報ではありますが。
 
今、脚本の最終稿を確認しているところです。
ふだん、こういう、「現時点でここまで進んでいます」ということは、言わないほうがいいのかなと思って黙っているんですが、そればかりでもつまらないかなと思いまして、届いた脚本データを印刷しながら、「この感想は直後にブログ書こう」と思いつきました。最終稿ですしね。
 
そうはいっても、内容に関わるネタバレは書けませんが。
 
十年前のドラマのときには、脚本は、準備稿のときから、冊子になった形の現物で送ってきたんですが、今回、データ送付になっちゃって、ちょっと残念です。データのほうが時間のロスがなくて便利ですけど、でも、画面で読むの苦手なので結局印刷するし、それなら、冊子でほしいなあ。役者さん、冊子で持ってるんですかね。データなのかな。データ見て頭のなかに入れるとか? タブレットで見るとか? 気になります。ほら、舞台の稽古って、脚本を片手に……というイメージがあるので。そもそも、それが違うのかな。私、たぶん、舞台稽古ってもののイメージのいちばん強烈なの、「ガラスの仮面」ですね。しかも、オオカミ少女とかやってたころの。古い。
 
それで、脚本なんですが。
……やー、舞台ってやっぱり、ほんとに、小説とは違うジャンルですね。準備稿の段階から、毎回、送られてきたのを読むたび、そう思います。
 
ドラマの脚本は、そうでもなかったんです。「浪花の華」は、ドラマを先に見た方に、「原作を読んでもドラマのイメージが壊れなくていい」との感想をいただいてしまったほどに、作品の基本イメージが、小説と共通していた気がします。
 
「蘭」は、脚本を見るたびに、びっくりしています。「え?そうくるの?」「ちょっと待って、そこ?」とか、ツッコミながら読みます。おもしろいです。びっくりしますし、ツッコミますけど、おもしろいです。で、一通りびっくりし終わったあと、じっくり読み直して、「それでもちゃんと在天別流だ」とか「章はちゃんと章だ」とか、納得して、先に進んでいきます。
 
……いや、ほんとにほんとの正直なところを言いますと、脚本読んだだけではどうなるのかわからないぞ、というところが多くて、ですね。もうね、ほんとに、これ何するの、という感じ。準備稿もちょっとそうだったけど、最終稿になって、さらに「?」の度合いが増しました。字面だけ見ててもわからない! なんだこれ! 具体的に説明して! みたいな。こういうのも、舞台ゆえの特徴なのかなあ。もしかして、この舞台だけ? 
 
でも、おもしろそうです。最終稿見て、見に行く回数増やそうかと思いました。舞台はナマモノ、日によって違うんだろうと思うので、可能なら、何回も見たいです。今、結構、悩んでるのが、こういうのって何回くらい見に行くのが常識的な原作者なんだろう、というところです。常識に合わせるよりは、自分の「見たい」度合いに合わせて行動する覚悟はありますが(笑)。
 
さて、そろそろ、近所に桜を見に行ってきます!
今日はいい天気です!
 


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