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新刊出ました!
「緒崎さん家の妖怪事件簿 桃×団子パニック!」
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「緒崎さん家」の二巻です。
おかげさまで、ご好評いただきまして、二冊め出ました! 一巻めも重版となりました。
ありがとうございます。初めてのジュニア向け小説が読者のみなさまに受け入れていただけて、本当に嬉しいです!
 
二巻もまたまた、可愛い可愛い表紙です!
イラストはもちろん、かすみのさんです。竹取屋敷の住人たちはもちろん、新キャラもとっても可愛く描いてくださいました! 挿絵もみんな可愛いんですよ−。ぜひ、御手にとって確かめてください!
 
桃と団子と鬼退治のお話、天狗の男の子と出会う話、九尾のキツネに呪われる話……と、三本立てです。若菜と酒呑童子のシュウ君、鵺のアキ君が大活躍です。
どうぞ、よろしくお願いいたします!
 
一巻目の感想ハガキ送ってくださったみなさま。本当にありがとうございました。ぜんぶ大事に読ませていただいています。二巻目の感想も、ぜひまた送ってくださいませ!
 
………いやー、関係ないようであるんですけど。
先日、とあるモノに並びまして。ずっと行列に並んで待ったあげくに、目の前あと二人ってところで「ここまでです!」ってうち切られて、その場で泣きくずれそうになったことがあったんですが(泣かなかったですけど! でもショックでふらついた……)。
新刊読み返してたら、若菜ちゃんが同じような目にあってて(いや、書いたの私ですが、書いたときには自分もそんな目に合うとは思ってなかったんだ……)、「うぉおお、まさか、あれは若菜ちゃんの呪いだったのかっ!」ってちょっと思いました。今度はちゃんと、並んだだけ報われる話を書こう。そうしよう。

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春の薬師寺に、刀剣展を見に行ってきました。
村正ほか有名刀工の刀が多数展示されている「噂の刀展」と、会期中の2日間のみ限定公開の名刀たち。特に、その限定公開の刀のうち、伊達家伝来の「大倶利伽羅広光」が、どうしても見たくて。長時間並ぶのは覚悟の上で行ってきました。
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奥の左手が、限定展示のあった建物「慈恩殿」。手前の看板近くまで、常に行列が待機していました(写真をとったのは、展示終了後の夕方なので人がいません)。10時過ぎに並び始めて、見終えて出てきたのが12時半くらい。待ち時間は長いのですが、その行列に向け、薬師寺のお坊様が楽しく説法してくださるので、退屈しません。薬師寺について、いろいろ勉強させていただきました。
 
室内では、ガラスケースの前を蛇行するカタチで行列が作られていたので、二列目、三列目あたりからも、前列のひとの頭越しに見ることができ、予想していたよりもじっくりと眺められました。
 
大倶利伽羅うつくしかった。表現が稚拙でお恥ずかしいですが、強そうとか斬れそうとか、そういうのよりも、うつくしいと思う刀でした。倶利伽羅龍の彫り物はもちろん見事なのですが、刃のなかに、刃文の妙でもう一匹、龍がいるように見え、その「龍」がわかりやすいように、拡大鏡つきの展示。不思議な文様でした。
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境内の桜が満開。
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帰り道で買ったお土産。ずんだ大福。
……や、伊達家といえばずんだでしょ、という発想で。

福井に行ってまいりました。五年ぶりに。
福井ふるさと文学館の、「文学カフェ」という定例イベントで、講師をさせていただきました。
「講演会」よりも少しアットホームに、コーヒーを飲みながら話を聞いたり、講師によっては創作教室をしたり……というイベントでして、私は、「小説を書く楽しみ」というタイトルで、子供の頃からの読書歴や創作歴のほか、時代小説家が初めてジュニア向けを書くにあたって経験したアレコレなど、お話しさせていただきました。
 
70分ほど喋ったあとの質疑応答では、幅広い年齢層の方が、いろんな視点から質問してくださって、盛り上がりました。
とても楽しいひとときでした。
福井のみなさま、本当にありがとうございました!
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福井と言えば恐竜!
 
 
で。
ここからは、とても個人的な話なのですが。
福井の地に足を踏み入れたのは、五年前、住んでいた家を引き払って京都に戻って以来、初めてのこと。実は、その間、講演のお仕事など声をかけていただいたことはあったのですが、「心穏やかに福井の町を訪ねられる自信がないので」という理由でお断りしていました。
 
今回のお話も初めはお断りするつもりだったんですけど、担当者さんとお話ししているうちに「これは、そろそろ福井に戻ってみろってことかも」と、なんとなく「巡り合わせ」を感じたりしまして、思い切ってお引き受けしました。
 
それでも、当日まで「実際に福井が近づいて来たら、どうしようもなく動揺してしまうんじゃないか」と少し不安ではあったのです。五年ぶりに乗るサンダーバードの車窓から、サンドーム福井が見え、ハーモニーホールふくいが見えると緊張もしてきました。
 
でも、福井駅に降り立ったあたりから、なんだかわくわくしてきまして。「え、なんかベンチに恐竜いるんだけど。とりあえず写真とっとこ。……えええ何コレ駅前すごく変わってる。恐竜が何体もいる。うごいてる! 壁画もすごい! え、生活倉庫の跡地にすごいビルが。なんだあの球体。あ、だるま屋西武なつかしい! あれ、アニメイトの場所変わった? おおお桜橋だ、離世の看板なつかしい! 文学館なつかしい! ここの企画で講演させてもらったの、もうだいぶ前だ……」というテンションで、まず講演前に橘曙覧記念文学館に行き、タイミングよくやっていた坂崎幸之助ガラスコレクション展を見て、以前にお世話になった学芸員さんとも楽しくお話しさせていただき。
 
ふるさと文学館へ向かう途中も、「昔ベルに買い物に行くとき通った道だ。この先にあったラーメン屋、何回も店変わってたけど今はどうなんだろ。あ、ヘンなカタチの引っ越しのサカイがまだヘンなカタチだ。南郵便局なつかしい。このへん日々の散歩コースだったよな……あ、ここの定食好きだった。裏の鯛焼き屋がまだある!散歩帰りによく買って帰ったよ! 交差点の蕎麦屋! メガネスーパー! ここで作った眼鏡まだ使ってる。わ、スポーツジムが出来てる。ドラッグストアなつかしい。ベルベール!よく行ったよ、私の応接間がわりとか言ってたくらいだよ!……ああ図書館だ。相変わらず田んぼのなかだ!」とテンションが変わらず。
 
そのままふるさと文学館(図書館や文書館と同じ建物なのです)にうかがいましたら、懐かしい方々にもお会いできて、「あー来てよかった!」としみじみ思いました。
 
福井にいたころの私はとても楽しく暮らしていて、そのことが余計に辛かった時期もあったけど、七回忌も過ぎた今は、「ああ楽しかった。この町が好きだった」と本当に懐かしく思い出せます。日帰りだったので、時間がなくて、バタバタと帰ってきたのですが、駅で、五月ヶ瀬と焼き鯖寿司と花垣のお酒を買って、帰宅後、差し入れにいただいたお菓子も一緒に、仏前に供えました。
 
講演には、福井在住時にお世話になった方も何人も来てくださっていて、お会いできて嬉しくて、でもあたふたしてきちんとご挨拶もできなかったりして、「もっとちゃんと御礼を言いたかった」と後から悔やんだりもして……でも、本当に、とてもとても楽しかったのです。
 
ありがとうございました!
福井すてきな町です!

改めまして、新刊の紹介です。
「緒崎さん家の妖怪事件簿」、小学館ジュニア文庫より発売です。
週末の25日くらいにはおそらく、店頭に並ぶと思われます。
どうぞ、よろしくお願いいたします!
 
「妖怪が住んでいたという竹取屋敷の取り壊し日に立ち会うことになった緒崎若菜。でも、そこに現れたのは、イケメンの酒呑童子と、もふもふ妖怪の鵺(ぬえ)!? なんと、伝説の大妖怪がよみがえっちゃった! さらには、あの浦島太郎やヤマタノオロチまで現れて、若菜は竹取屋敷で一緒に住むことに! 妖怪と言っても見た目はイケメンな男の子だから、キンチョー&ドキドキなうえ、町ではアイドルがおじいちゃんになったり、大雨が続いたりで!? 緒崎さん家は、今日も妖怪が起こす事件で大変です!」……裏表紙の内容紹介より。
 
イケメン妖怪二人と中学生の少女のドキドキ同居生活に、昔話の登場人物がてんこもりでくわわってくる、にぎやかワクワクな物語です。
 
キツネ耳つき男子の鵺くんは、四つ足のもふもふケモノバージョンに変化して、若菜を乗せて空を飛び回ります。……実は「もふもふの妖怪に乗って空を飛ぶ!」というのが書き始めたときの、いちばんのテーマ。子供の頃に何に憧れたかなあ、と思い出してみれば、かっこいいケモノに乗って地を駆け空を飛ぶ、というのが夢だったなあ、と。ナルニア物語のアスランとか、バビル二世のロデムとか。若菜と鵺が空を飛ぶシーンは、イラストもつけていただいて、それがまた可愛いのです。
 
対象年齢は、小学校高学年前後くらい。
でも、大人の方にも読んでいただけたら嬉しいです。妖怪伝説やおとぎ話のアレンジ具合なんかを、楽しんでいただけたらと。
よろしくお願いいたします!!

そもそも、なんでジュニア向けを書くことになったのか。
 
とある日のこと、以前に時代小説家としてのお仕事を一緒にしたことがある、ある方から連絡がありまして。子供向けの小説に興味はありますか、と。その方とは、とても楽しくお仕事させていただいて、いろんな話もしましたから、「もともとはライトノベル作家になりたかったんですよねー」なんてことも、話していました。それを覚えててくださったのかな、と思って(ライトノベルとジュニア向けはジャンルが違いますが、時代小説に比べて若い層向け、という点では共通しているので)、もちろん、返事はイエス。その方のご紹介で、小学館の担当さんに、お会いすることになりました。そのときはまだ、「こども向けの歴史ものかな。ジュニア向け伝記とか」なんて思っていました。
 
お会いしてみたら、そういう依頼ではなく、「おもしろければ何でもいいんで」とのこと。「だったら、宇宙人が出てきても、魔法少女が出てきても、超能力者が出てきても、オッケーですか?」「オッケーです」なんてやりとりをして、すごくワクワクしたのを覚えております。だって、そこまで「なんでもアリ」の依頼をもらえること、当たり前ですが、これまでになかったので、すごく新鮮で。時代物はもちろん大好きですが、ファンタジーやSF系の、空想の世界で描く物語は、子供の頃の物語好きの原点ですから。……ちょうど、創作に対する気持ちに風穴開けたい時期でもありましたし、時代小説を書き続ける上でも、刺激になると思いました。
 
それから、時間をかけてアレコレ考えて、少しずつ打ち合わせを重ねて……たどりついたのが、妖怪モノ。コレも、ですね。実は、時代小説でも、妖怪モノはどうですか、と声をかけていただいたことはあるんです。でも、そのときはお断りしました。なんでかというと、怖いモノが苦手だからです。大人向けで妖怪モノとなると、どうしても、怖くなる。私には無理です。でも、今回は子供向け。かっこいい妖怪や可愛い妖怪の話なら、楽しく書けそう。百物語とか怪談とか、字面を見ただけで逃げたくなる質ですが、「犬夜叉」なら好きなので。
 
というわけで、妖怪について、アレコレ調べました。今回の作品、メインの妖怪が「酒呑童子」と「鵺」なんですが、退治されたのはいつなのか、どの史料に乗っているのか。かぐや姫や浦島太郎もでてきますが、できる限り年代比定して、どっちが年上とか、はっきりさせたい。伝奇モノ好きとしては、年表にキャラのっけて、接触可能な年代をつきとめて、接点を妄想する……というのが何より楽しいもので、妖怪モノでも、そこははずせません。鵺と酒呑童子が会ったことがあるとしたら、この辺りだな!とかそういうの、ワクワクと調べました。……結局は歴史を調べるのが好きなんだなあと再認識もしました。史料を読むのは、やっぱり楽しい!
 
……というふうに、歴史風味、伝奇風味は忘れておりませんので、築山のこれまでの作品を楽しんでくださっていた方にも、読んでいただければ、嬉しく思います。ぜひ、お手にとってくださいませ!


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