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20200
「夏しぐれ 家請人克次事件帖」新装版、発売です!
双葉文庫、今月の新刊です。そろそろ店頭に並ぶころだと思います。
 
新しい表紙も、とてもとても素敵です。克次がかっこいい!
イラストははぎのたえこ様、デザインは松岡史恵様が手がけてくださいました。ありがとうございます!
 
「家請人」とは、借家の保証人業。
現代と同様、江戸時代にもありまして、身内や知人に保証人を頼めない人が、お金で頼み、借家証文に名を入れてもらうのです。誰にも頼れない者の、最後の頼みの綱といったところです。
 
克次は、深川で家請人業を営む、元岡っ引き。過去の傷を引きずりながら、請人業に精を出す克次のところに、とある駆け落ち夫婦がやってきたところから、物語は始まります。一月に出した「左近」シリーズとは違い、普通の町の暮らしのなかで、普通の人たちが出会う事件の話です。
 
私の作品は大坂を舞台にしたものが多いのですが、これは江戸モノ。深川が舞台です。これを今、「新装版で出したい」と声をかけていただいたこと、とてもうれしく思っています。大坂モノだけじゃなくて、江戸モノももう一度、世に出せるのが幸せです。
 
新装版の作業をしながら、これを書くために(正確には、これの前のシリーズも深川が舞台だったので、その頃から)深川周辺を歩き回っていた頃を思い出しました。大坂と違い、あまり馴染みのない江戸。自分の足で歩いてみないことには判らないことも多いはずと、何度も東京に行って、何度も周辺をうろうろ歩きました。
 
深川神明宮さんの辺りの雰囲気が好きで、神社の方に町のことをいろいろ聞かせていただいたりもしました。お世話になりました。
ぶらぶらと歩き回り、お腹がすいて、目にとまったお蕎麦屋さんに入ったら、地元の方ばかりのお店で、平日昼間に現れたガイドブックと地図を持った旅行者はめちゃくちゃ場違いで、狼狽えたことも。そこで食べたお蕎麦、おいしかった。正確な場所、覚えていないのですが、今もあるのかなあ。
 
タイトルはですね。夏の話なので、季節感のある単語をいくつか考え、その中から担当さんに選んでいただいたもの。最近会った、私をあまり知らない方に、「同じタイトルの歌でデビューしたバンドがあるんだけど、売れなかった曲だから知らないでしょうね」と言われましたが、私、そのバンド、アルフィーさんのコンサートに通い続けて30年です。夏しぐれ、良い歌です!
 
十二年前に読んでくださっていた方も、初めましての方も、ぜひぜひ手に取って、克次と深川の者たちの物語に触れてくださいませ!
どうぞ、よろしくお願いいたします!
 
 

2020010
新刊見本、届きました!
 
今回も、表紙デザインはアルビレオさま、絵は安楽岡美穂さまが手がけてくださいました。左近がとっても美しいです! 名刀が似合う! いつも表紙を見るのがとても楽しみなのです。素敵!
 
店頭に並ぶのは16日くらいだそうです。場所によっては、少しずれるかも。
よろしくお願いいたします!
 
今回は、前作に比べると、〈在天〉シリーズをご存じない方にも入りやすい話かなと思います。〈在天〉は知らないけど刀剣は好き、という方にも読んでもらえたらうれしいです。でも、根っこでは初期ネタとがっつり絡んでる話なので、シリーズ読破してくださってる方は、そういう面でも楽しんでいただけたら幸せです。前の三冊はキャラの過去に関わる物語だったんですが、矢印の向きが変わった感じ。雰囲気も少し、違うかもです。いや、そうでもないかな。同じかな。
 
帯に出ている「鶴丸国永、小竜景光」は、前の記事にも書きましたように、作中に登場する名刀の名です。表紙で左近が手にしているのは、小竜景光のほう。倶利伽羅龍の彫り物が美しい刀です。楠木正成の愛刀。去年の秋に東博で展示されていました。私の好きな南河内の歴史と関わる刀です。大楠公と関わるなら四天王寺とも関わるだろう、というのが発想のもと。
 
刀剣関係いろいろ、本を読んだり講演を聴かせていただいたりするのですが、どういう立ち位置で刀剣と関わってこられた方かによって、見方は多様。考え方が一つでないのは歴史学と同じですが、そうなると、自分の肌に合うアプローチというのはやはりありまして、私は根っこが文献史学なので、どうしても文献史料がらみの話がいちばんときめきます。「文献に出てくる」のもときめくし、「なぜか文献に出てこない」のもときめきます。「眠れる名刀」は、そういうときめきがもとになった物語でもあります。
 
左近シリーズ新刊「眠れる名刀」、16日発売予定です。
どうぞ、よろしくお願いいたします!!
 
……16日は、私は城ホールで刀剣乱舞ミュージカルを見る予定。すでに広島公演を見に行っているんですが、とてもとてもすばらしかったので、大阪公演も楽しみ。タオルはネイビーです、今年も!
 
 

202001
年の初めは、文楽!
「加賀見山旧錦絵」の忠義の娘お初、好きです。
 
2020010
お正月イベントの手拭い撒きで、ぽーんと目の前に飛んできてくれました。やったー!
人形浄瑠璃の神様にエールをいただいたので、今年は「近松よろず始末処」の続編が出るはず! がんばります!
 
新たな年は、体に気を使いつつ、活動的に過ごしたいです。もっと小説書きたい。
 
昨年は、上半期は療養、夏は再演「蘭」を見ながら体調のリハビリをして、秋には復活……の予定が、療養期間の体力減退が予想以上だったのか、秋に「気合い入れてあれこれやるぞー!」と動き始めたとたん、風邪をこじらせて肺炎で寝込むはめになったりしていまして、つくづく、体との付き合い方が下手だったなあと。
 
それでも、十二月ラストにはいつもの大阪城ホールでアルフィーさんのツアーファイナルに参加し、幸せな気持ちで一年を終えられましたので、気力は充実しています。体力は、これから。さあ、がんばろう!
 
今月の半ばに、新刊が出ます。
「眠れる名刀 左近・浪華の事件帳」。
左近シリーズ4冊目です。
遅くとも17日くらいには店頭に並ぶかと。
 
刀の話です。
再演の「蘭」舞台上で左近さんが活躍していた頃、思い入れ込めて書いていたもの。
 
楠木正成の愛刀・小竜景光と、伊達家の名刀・鶴丸国永。
二振りの刀をめぐるお話です。
前者は東京国立博物館所蔵、後者は宮内庁御物として現存する名刀です。
他にもいろいろ出てきますが、メインはその二振り。
名刀と〈在天〉と大坂の話。
 
「刀」はとても奥の深いもので、簡単に手を出しちゃいけない気がしていたのですが、そんなこといったら雅楽だってそう簡単に手を出せるようなものじゃないけど手を出してしまっているし、今さらかなとも思い直しまして、築山流の大坂と刀の話を書きました。伊達家の刀の記録「剣槍秘録」を見て、「これ書きたい」と思っていたネタ。左近さんの刀については、某所の刀剣講座に新幹線に乗って通っていたとき、手にとらせていただいたノサダの刀の軽快さに強く惹かれ、これを彼女に持たせたいと思い続けていたのでした。
 
これの刊行後、同じく双葉文庫さんで、昔の本の新装版を、また出してもらう予定です。そちらも、詳しくは、また後日に。
 
今年もよろしくお願いいたします!
 
 

201911
秋のある日の四天王寺。
心が落ち着くひとときでした。
もちろん! おまんじゅうも買いました! 美味しい美味しい釣鐘饅頭!
 
年明け、「左近」シリーズの新刊が出ます。舞台をやっていた時期に、体調のリハビリしつつ書き進めていたものです。今回は、刀がテーマの話。
 
刀が好きで、この数年、刀を見に遠方に出かけることが自然にスケジュールに組み込まれる生活をしていて、新幹線に乗って月イチの講座に通ったりもして、いつか書きたいなとは思っていたんですが、思い切って、書くことにしました。くわしくは、また刊行が近づいたころに。四天王寺と縁の深い大楠公と縁の深い刀とか出てきます。
 
ゲームの刀剣乱舞はずっと続けていて、刀帳はすべて埋まってます。昨日、初の「全資材上限到達」を実現しまして、ちょっと喜びの本丸です。今後は小判集めに力入れます。
 
今年は、つい最近までアレコレあって、友人たちに真面目に「生活を改めなさい」と叱ってもらったりもして、反省モードで過ごしています。わりとしんどいことが多かったので、久しぶりにお酒飲みたいとか飽きるまでチョコレート食べたいとか思うんですが、それもあんまり体に良くないのかなあ。ロイズのポテトチップチョコが食べたい周期ないですか。今それです。食べたい。調べたら大丸に来てるみたいなんで買いに行こうかなあ。
 
春から休んでいた語学スクールにも、今月になって復帰しました。もともと中国語を習いに行っていて、2年たったあたりで「うちで日本語教師やらない?」とスカウトされ、教えるほうもやるようになったスクールです。日本語と中国語と英語が同時に行き交う教室に身を置くのは久しぶりで、わくわくしたので、やっぱり止めずにがんばろう。日本語の生徒さんに「明智光秀とは何者か」と実にタイムリーな質問をされたので、気合いを入れて説明しながら、このささやかな異文化交流が好きだなあと改めて思いました。
 
今年は、体力が落ちてもいいから安静に過ごす、という時期が、何回かに分けてやってきたので、そろそろ、体力を作りながらがんばって暮らす日々に戻っていきます。がんばろう。
 
 

再演の「蘭 緒方洪庵・浪華の事件帳」が幕を下ろしました。
 
千穐楽後、体調と時間とやるべきことのバランスをくずしてしまって、ちょっと寝てたり、してまして。その間、蘭の感想どう書こうかなあとあれこれ思い出してたんですが、こう書けば正解と思いつかなくて、というか、初演のときに、これが最後だと思ってあれこれ書きすぎて、再演が決まってから、しまった、と思ったりもしたので、(何が具体的にまずかった、ていうんじゃなくて、最後の記念にと思ったから書きまくったという気持ちがありまして、単に恥ずかしかったのです……)、じゃあ今回どうしようと迷った結果、とにかく、素直にあれがよかったこれが好きだったと書くのが感想だ、という結論に達しましたので、そんな感じでいきます。
 
「遠く千歳の古に――」というあの口上が、最後の章の表情が、本当に好きです。出会いと別れと、二人の大坂への思いを、すべて飲み込んで去っていく表情が。「蘭」の「章」はここから「洪庵」になっていくんだなと。それから、再演で付け足された、「思々斎塾は、京間十二畳ほどの西日のさす板の間に……」と語る章の、学問する若者らしい顔も好きです。「だんだんやましくなってきました」等々の笑えるシーンももちろん好きですが(笑)。
 
左近の、卯之助や椋梨様を前にひるまずたたみかけていく、自信に満ちた姿が好きです。そんな左近が、山城屋に向かおうとして章に止められ、「何言ってんだこいつ」8割、それ以外の感情2割くらいで章を見ている顔が、めちゃくちゃかわいかった。ホントにかわいかった。たまたま目の前の座席だったことがあるんですが、忘れられません。
 
若狭の、公儀隠密を前にして余裕の笑みを浮かべつつ懐に手をいれる不敵さが好きです。あれは絶対、懐に短銃入れてるはず。あと、この若狭は普段も舞台で舞ってますね。ファンも大勢いますね、絶対(笑)。いつも舞ってる男の裏稼業、というのを思わせる殺陣が素敵でした。
 
天游夫妻が、この国の蘭学を育てていく決意を語るところが好きです。「蘭」の二人は、めちゃくちゃ楽しい、おもろい夫婦だけど(お笑いシーンが基本、夫婦のじゃれあいな中家すばらしい)、あの決意のシーン、この国の学問を支え、町の人たちを助け、多くの弟子と蘭学を愛する息子を育てた父母としての姿、かっこよかった。
 
耕介は、おあきを一途に愛する純な若者で、「蘭」の世界線で幸せになってほしい。でも、ライブで披露された歌が、私には、原作の世界線の耕介の歌みたいに聞こえて、切ないような、もう一つの世界線も見られたような、そんな気持ちになりました。おあきも、本当に、ええ子やないか〜って感じの可憐さで……そんなおあきが仏を見てしまったあとの「ぎゃーっ」て悲鳴が、普通の女の子が殺人事件にぶつかったらそうなるよね、冷静な左近とかがおかしいんであって、という感じで好きでした。
 
卯之助さんの、荒くれ船頭な殺陣が毎回、しぶくてかっこいい! おゆきは将来、自分の子供に種痘を受けさせたりしながら、卯之助のおっちゃんとの船旅を思い出して、ちょっと泣いたりするんじゃないかと思います。そんなことを思わずにいられない、あたたかな二人でした。
 
原作者として、舞台の上にあらわれた、自分の書いたキャラクターたちを思い返し、幸せな気持ちになるとともに、一方で、すごい世界になっちゃったなとびっくりする楽しいシーンも次々と思い浮かびます。「マイケル治療法」ご一行さまとか、「喉から〜手が〜」とか、「欲しがってる二人」とか、「六甲のツキノワグマと呼ばれる見た目よりも大きな男だ」なケモノ一家のみなさんとか、「入らないで」とか、「奉行所です!!」「診療所です!!」とか、「つーけもんもんつけもんもん」とか、「あさがおー」とか。
 
刀をぬらしたくない椋梨様が、どんな名刀を使ってらっしゃるのかが気になるし(きっと同心新井様とはレベルの違う名刀!)、章が滑稽本を読んでいると見て「ちゃんと勉強せえ」とツッコミいれる、実はああ見えて情に篤いだけじゃなくて真面目だったりもするかもしれない半治さんが、もっとすごい本が思々斎塾にあるのを知ったらなんていうのかも気になる。天神さんの団子を今日はええわとことわったお兄さんが実は四天王寺前の饅頭屋のファンで何度も買いに来てたのは笑ったし(同じひとですよね?)、トラさんのまじないが初日から松竹座までの間に真言ぽく変わっててなんかすごい御利益のある漬物できてそうだったし、山城屋さんの、「ええかげんなこと言うたらあかん!」の逆ギレが毎回、結構こわくて、このひと実は相当えげつない悪人やろな感が好きでした。
 
瓦版屋VS饅頭屋は、初演のときもすごく好きだったのですが、再演もまた、まったく違うタイプの対決になってて、かっこよかった。三吉さんの、「すまじきものは宮仕え、さらば、さらば」の言い方がとても軽妙で、隠密って言いながら、結構、大坂の町を楽しんでたんじゃないかなという気がします。初演の二人が、今からガチで斬り合ってもおかしくないような殺気をみなぎらせていたのとはまた違う公儀隠密対〈在天別流〉を見せてもらえて、楽しかった。
 
「さだめ、天に在してこの地この民を守る、我が名、〈在天〉!」の口上が大好きでした。〈在天別流〉の東儀左近というキャラクターを、本当にかっこよく演じていただきました。幸せでした。初演のときとの違いは、私が再演までの間に北翔さんの男役姿を生で見る機会をいただいていた影響で、幕開けの後ろ姿を見つつ、これ弓月(左近の兄の上総の通り名です。劇中出てきませんが)かもしれないとかひそかに思ってたことでした。
 
岸田敏志さんが作られた「東儀左近のテーマ」「大阪ラプソディー」を聞くと、今でも、舞台の場面が思い浮かびます。〈在天〉シリーズを書くとき、気合い入れるために聞いています。脚本の松田健次さん、演出家の錦織一清さんとは打ち上げの席でお話させていただきましたが、見えているものが私とはまったく違う、舞台の世界の方の視点に、ただただ圧倒されました。「洪庵シリーズ」を「蘭」にしてくださって、本当にありがとうございました。
 
内緒にしてましたが。
実は、初日の戸田で、高麗屋の娘さんから饅頭もらったの、私です。うれしかった!! 
20190811
埼玉県戸田市で左近から高麗屋の饅頭を手渡される未来があるとは、書いているときには想像もできませんでした。人生、何があるかわかりません。
 
201909
耕介くんの終演後のCD即売&握手会にも立川でこっそり参加しました。なんで並んでるんですかって耕介くんにびっくりされて、並ばなくてもCDプレゼントするつもりでしたよーって言っていただきましたが、イベントに参加したかったのです。
後ろに写っているのは、最終稿の台本。なんと、千穐楽の前日にいただきました(笑)。
 
20190930
大入り袋もいただきました。
ありがとうございました。
 
仕事と体調が落ち着いたら、四天王寺にお参りに行くつもりです。もちろん、お土産におまんじゅうも買います。四天王寺前には本当は美味しいおまんじゅう屋さんがあるんです。美味しいんです。美味しくてくせになるんですー!!
 
「洪庵シリーズ」は幸運な作品だと心から思います。
すべてのスタッフさん、キャストさん。松竹株式会社のみなさま。
見に来てくださった、みなさま。
御縁をいただいた方、すべてに、心より感謝いたします。
本当に、ありがとうございました。
舞台「蘭」、初演も再演も大好きです!!
 
 


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