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この半年の間に、世界は大きく変わってしまい、いろんなことを諦めたり見送ったりしながら、自分と家族を守れるよう、人に迷惑をかけないよう、ひっそりとしっかりと暮らし、このまま息を潜めてどのくらい過ごせるだろうなんて、あまり希望のないことを考えたりもして。やっぱり去年の治療の後遺症もまだ気になるし、そうそう体の強いほうじゃないし、とか。
 
でも、いつかまた、以前のように笑ってしゃべって、不安なく友達と会って美味しいもの食べてお酒飲んで、のびのびと旅行もして、そして、何よりコンサートに行きたい。強く強くそう思った、二〇二〇年の八月二十五日。アルフィーさんの、初の配信の、無観客の、夏イベントが終わった夜。
 
イヤホンして椅子に座って聞いていたんだけど、いつのまにか立ち上がって、拳振り上げて、拍手して、泣いて、そして、こういうときに隣にいるはずの友人たちと、また絶対に一緒にコンサート行こうなと終演後にメール送りあって。
 
なくなっても生きていけるかもなんて思わず、やっぱり、取り戻したい。大規模コンサートはもう時代じゃないのかもねなんて諦めに近い気持ちにもなってたけど、それでも、やっぱり、またアルフィーのコンサートに行きたい。満員のホールで、アリーナで、拳を振り上げたい。コンサート終わりの熱気のなかをふわふわと歩きたい。友達と別れるときは、次は○○ホールでね、と再会を約束して手を振りたい。諦めたくない。
 
あー、コンサートに行きたいなああ!
 
きっと、行ける日が来るはず!!
 
配信を見ていたWi-Fiのいちばんつながりやすい部屋が、かつて一緒にコンサートに行っていたひとの遺影がある部屋で、いつも隣で拳ふりあげていたことを思い出しつつ、久しぶりに一緒にコンサート見られてよかったよなんて思ったりもしました。そういう意味じゃ、配信も悪くはない。
 
 

20200
「夏しぐれ 家請人克次事件帖」新装版、発売です!
双葉文庫、今月の新刊です。そろそろ店頭に並ぶころだと思います。
 
新しい表紙も、とてもとても素敵です。克次がかっこいい!
イラストははぎのたえこ様、デザインは松岡史恵様が手がけてくださいました。ありがとうございます!
 
「家請人」とは、借家の保証人業。
現代と同様、江戸時代にもありまして、身内や知人に保証人を頼めない人が、お金で頼み、借家証文に名を入れてもらうのです。誰にも頼れない者の、最後の頼みの綱といったところです。
 
克次は、深川で家請人業を営む、元岡っ引き。過去の傷を引きずりながら、請人業に精を出す克次のところに、とある駆け落ち夫婦がやってきたところから、物語は始まります。一月に出した「左近」シリーズとは違い、普通の町の暮らしのなかで、普通の人たちが出会う事件の話です。
 
私の作品は大坂を舞台にしたものが多いのですが、これは江戸モノ。深川が舞台です。これを今、「新装版で出したい」と声をかけていただいたこと、とてもうれしく思っています。大坂モノだけじゃなくて、江戸モノももう一度、世に出せるのが幸せです。
 
新装版の作業をしながら、これを書くために(正確には、これの前のシリーズも深川が舞台だったので、その頃から)深川周辺を歩き回っていた頃を思い出しました。大坂と違い、あまり馴染みのない江戸。自分の足で歩いてみないことには判らないことも多いはずと、何度も東京に行って、何度も周辺をうろうろ歩きました。
 
深川神明宮さんの辺りの雰囲気が好きで、神社の方に町のことをいろいろ聞かせていただいたりもしました。お世話になりました。
ぶらぶらと歩き回り、お腹がすいて、目にとまったお蕎麦屋さんに入ったら、地元の方ばかりのお店で、平日昼間に現れたガイドブックと地図を持った旅行者はめちゃくちゃ場違いで、狼狽えたことも。そこで食べたお蕎麦、おいしかった。正確な場所、覚えていないのですが、今もあるのかなあ。
 
タイトルはですね。夏の話なので、季節感のある単語をいくつか考え、その中から担当さんに選んでいただいたもの。最近会った、私をあまり知らない方に、「同じタイトルの歌でデビューしたバンドがあるんだけど、売れなかった曲だから知らないでしょうね」と言われましたが、私、そのバンド、アルフィーさんのコンサートに通い続けて30年です。夏しぐれ、良い歌です!
 
十二年前に読んでくださっていた方も、初めましての方も、ぜひぜひ手に取って、克次と深川の者たちの物語に触れてくださいませ!
どうぞ、よろしくお願いいたします!
 
 

2020010
新刊見本、届きました!
 
今回も、表紙デザインはアルビレオさま、絵は安楽岡美穂さまが手がけてくださいました。左近がとっても美しいです! 名刀が似合う! いつも表紙を見るのがとても楽しみなのです。素敵!
 
店頭に並ぶのは16日くらいだそうです。場所によっては、少しずれるかも。
よろしくお願いいたします!
 
今回は、前作に比べると、〈在天〉シリーズをご存じない方にも入りやすい話かなと思います。〈在天〉は知らないけど刀剣は好き、という方にも読んでもらえたらうれしいです。でも、根っこでは初期ネタとがっつり絡んでる話なので、シリーズ読破してくださってる方は、そういう面でも楽しんでいただけたら幸せです。前の三冊はキャラの過去に関わる物語だったんですが、矢印の向きが変わった感じ。雰囲気も少し、違うかもです。いや、そうでもないかな。同じかな。
 
帯に出ている「鶴丸国永、小竜景光」は、前の記事にも書きましたように、作中に登場する名刀の名です。表紙で左近が手にしているのは、小竜景光のほう。倶利伽羅龍の彫り物が美しい刀です。楠木正成の愛刀。去年の秋に東博で展示されていました。私の好きな南河内の歴史と関わる刀です。大楠公と関わるなら四天王寺とも関わるだろう、というのが発想のもと。
 
刀剣関係いろいろ、本を読んだり講演を聴かせていただいたりするのですが、どういう立ち位置で刀剣と関わってこられた方かによって、見方は多様。考え方が一つでないのは歴史学と同じですが、そうなると、自分の肌に合うアプローチというのはやはりありまして、私は根っこが文献史学なので、どうしても文献史料がらみの話がいちばんときめきます。「文献に出てくる」のもときめくし、「なぜか文献に出てこない」のもときめきます。「眠れる名刀」は、そういうときめきがもとになった物語でもあります。
 
左近シリーズ新刊「眠れる名刀」、16日発売予定です。
どうぞ、よろしくお願いいたします!!
 
……16日は、私は城ホールで刀剣乱舞ミュージカルを見る予定。すでに広島公演を見に行っているんですが、とてもとてもすばらしかったので、大阪公演も楽しみ。タオルはネイビーです、今年も!
 
 

202001
年の初めは、文楽!
「加賀見山旧錦絵」の忠義の娘お初、好きです。
 
2020010
お正月イベントの手拭い撒きで、ぽーんと目の前に飛んできてくれました。やったー!
人形浄瑠璃の神様にエールをいただいたので、今年は「近松よろず始末処」の続編が出るはず! がんばります!
 
新たな年は、体に気を使いつつ、活動的に過ごしたいです。もっと小説書きたい。
 
昨年は、上半期は療養、夏は再演「蘭」を見ながら体調のリハビリをして、秋には復活……の予定が、療養期間の体力減退が予想以上だったのか、秋に「気合い入れてあれこれやるぞー!」と動き始めたとたん、風邪をこじらせて肺炎で寝込むはめになったりしていまして、つくづく、体との付き合い方が下手だったなあと。
 
それでも、十二月ラストにはいつもの大阪城ホールでアルフィーさんのツアーファイナルに参加し、幸せな気持ちで一年を終えられましたので、気力は充実しています。体力は、これから。さあ、がんばろう!
 
今月の半ばに、新刊が出ます。
「眠れる名刀 左近・浪華の事件帳」。
左近シリーズ4冊目です。
遅くとも17日くらいには店頭に並ぶかと。
 
刀の話です。
再演の「蘭」舞台上で左近さんが活躍していた頃、思い入れ込めて書いていたもの。
 
楠木正成の愛刀・小竜景光と、伊達家の名刀・鶴丸国永。
二振りの刀をめぐるお話です。
前者は東京国立博物館所蔵、後者は宮内庁御物として現存する名刀です。
他にもいろいろ出てきますが、メインはその二振り。
名刀と〈在天〉と大坂の話。
 
「刀」はとても奥の深いもので、簡単に手を出しちゃいけない気がしていたのですが、そんなこといったら雅楽だってそう簡単に手を出せるようなものじゃないけど手を出してしまっているし、今さらかなとも思い直しまして、築山流の大坂と刀の話を書きました。伊達家の刀の記録「剣槍秘録」を見て、「これ書きたい」と思っていたネタ。左近さんの刀については、某所の刀剣講座に新幹線に乗って通っていたとき、手にとらせていただいたノサダの刀の軽快さに強く惹かれ、これを彼女に持たせたいと思い続けていたのでした。
 
これの刊行後、同じく双葉文庫さんで、昔の本の新装版を、また出してもらう予定です。そちらも、詳しくは、また後日に。
 
今年もよろしくお願いいたします!
 
 

201911
秋のある日の四天王寺。
心が落ち着くひとときでした。
もちろん! おまんじゅうも買いました! 美味しい美味しい釣鐘饅頭!
 
年明け、「左近」シリーズの新刊が出ます。舞台をやっていた時期に、体調のリハビリしつつ書き進めていたものです。今回は、刀がテーマの話。
 
刀が好きで、この数年、刀を見に遠方に出かけることが自然にスケジュールに組み込まれる生活をしていて、新幹線に乗って月イチの講座に通ったりもして、いつか書きたいなとは思っていたんですが、思い切って、書くことにしました。くわしくは、また刊行が近づいたころに。四天王寺と縁の深い大楠公と縁の深い刀とか出てきます。
 
ゲームの刀剣乱舞はずっと続けていて、刀帳はすべて埋まってます。昨日、初の「全資材上限到達」を実現しまして、ちょっと喜びの本丸です。今後は小判集めに力入れます。
 
今年は、つい最近までアレコレあって、友人たちに真面目に「生活を改めなさい」と叱ってもらったりもして、反省モードで過ごしています。わりとしんどいことが多かったので、久しぶりにお酒飲みたいとか飽きるまでチョコレート食べたいとか思うんですが、それもあんまり体に良くないのかなあ。ロイズのポテトチップチョコが食べたい周期ないですか。今それです。食べたい。調べたら大丸に来てるみたいなんで買いに行こうかなあ。
 
春から休んでいた語学スクールにも、今月になって復帰しました。もともと中国語を習いに行っていて、2年たったあたりで「うちで日本語教師やらない?」とスカウトされ、教えるほうもやるようになったスクールです。日本語と中国語と英語が同時に行き交う教室に身を置くのは久しぶりで、わくわくしたので、やっぱり止めずにがんばろう。日本語の生徒さんに「明智光秀とは何者か」と実にタイムリーな質問をされたので、気合いを入れて説明しながら、このささやかな異文化交流が好きだなあと改めて思いました。
 
今年は、体力が落ちてもいいから安静に過ごす、という時期が、何回かに分けてやってきたので、そろそろ、体力を作りながらがんばって暮らす日々に戻っていきます。がんばろう。
 
 


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